2009年10月4日日曜日

面接

 以前にも述べたことがあるが(「留学」)、私は出身高校の卒業生で運営している財団の活動に参加させていただいている。夏休みの英国短期留学に加えて春休みには台湾へ学生を派遣している。これは現地の大学生との交流を斡旋するもので、1週間の短期間ながら双方で行き来し交流を深めているものである。その派遣者を選ぶ面接が本日行われ、私も面接官として参加した。

 英国留学は大半が現役の高校生だったが、台湾は相手が大学生とあってこちらも大学生の卒業生を送っている。さすがに2回目ともなると慣れたもので、前回ほどあたふたする事もなかった。それに今回は派遣枠9名に対し、学生の応募者が14名というもので、時間も午前中で終えることができたから楽であった。

 面接での質問は3つ。志望動機、今大学でやっている事、最近印象に残った事。3~4人のグループ面接だ。あらかじめ応募用紙に目を通しておくのだが、面白いもので実際にしゃべると違う印象を受ける人もいたりする。たぶんアンカリング効果という前の人の発言に引きずられる傾向もあったようだ。例えば応募用紙にはサークル活動の事がたくさん書いてあるのに、大学でやっているのは「~の勉強をし・・・」などと答えてくる。「お前絶対違うだろう」と、我が身を振り返りつつ心の中で突っ込みを入れたりしていた。

 そうして最後に審査員の採点を集計したところ、やっぱり混戦となった。上位8名はすんなり決まったものの、9位が3名いたのだ。この中から一人選ばないといけない。面接の結果が同じとなるとどこで差をつけるか。ここは審査員の合議となる。

 結局、前回の台湾派遣で落選していた2名のうち、一番先に申し込み書を出した子となった(まあもう一人はすでにドイツに派遣した経緯があり、残る一人は来年再チャレンジできるという事も決め手となったのだが・・・)。決め手となったのは、説明会のあとすぐに応募用紙を出してきた熱意である。もちろん、面接受けがいいのが一番なのだろうが、最後の最後にモノを言うのはこういうところだったりするのかもしれない。

 我々の現役の頃にはこういう制度はなかった。だから今の学生たちは羨ましい限りだ。だがそういうチャンスにチャレンジする子としない子がいる。人それぞれだし、諸々の事情があるだろうから一概には比較できないが、身の回りを見渡してみて手を伸ばせば届くところにあるチャンスに手を伸ばしてみる、そういうことで、自分の人生も大きく変わったりするだろう。自分の子供たちには、そういうチャンスに手を出せる人間に育ってほしいと思う。

 今回選ばれた9人は台湾でどんな経験をするのだろう。ちょっとジェラシーを感じてしまうが、きっといい経験ができるに違いないと思うのである・・・


【本日の読書】
「ブラック・スワン下」ナシーム・ニコラス・タレブ

      

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