2011年6月4日土曜日

今週のニュースに思う

今週は二つのニュースが目にとまった。
最高裁で国旗国歌訴訟の判決が言い渡され、大阪府で国歌起立条例が成立した。
そして政治では内閣不信任案が反対多数で否決された。
どちらも悪い結果ではないが、そんな事しないといけないのかと空しくなるニュースだ。

もともと国旗と国歌には敬意を表すのが国民としてのあるべき姿だ。
自分が生活を共にする家族を愛し、自分が住む地域を愛し、自分が住む国を愛するのが自然な姿だ。それが歪められたのは太平洋戦争が原因だが、戦後の間違った思い込みが、国旗と国歌に対する歪んだ敵意となり、それに反対する事があたかも「戦争反対・軍国主義反対」につながるかのような錯覚を持ってしまっているのが、おそらく事実なのだろう。
最高裁まで争った人たちは、自分たちは極めて正義の活動をしていると信じ込んでいるのだろうが、怪しげな新興宗教と同じで、目覚めさせる事などは不可能なのだろう。

数年前に、あるグループ討論で突然、「君が代は天皇礼賛の歌で、そんなのは国歌としておかしい」と言い出した人がいた。個人崇拝の歌はおかしいという理屈だ。
そういう考え方もあるのかと納得した一方で、「でもイギリス国歌は『God save the Queen』だよ」と切り返した。「君が代」以上に女王礼讃歌なのだが、その人はもちろん知らなかった。
系統は違うが、中国の国歌もフランスの「ラ・マルセイエーズ」もともに戦意高揚の歌詞で、とても国歌にふさわしいとは言い難い。

大阪府では、わざわざ条例にしなければならないところが、問題の根の深さを物語っている。
それで思想が改まるとも思えないが、そもそも先生として採用する前に、しっかりと教育する事が必要なのではないだろうか。
呆れる教師の次は呆れる政治家。

内閣不信任案に事もあろうか民主党から70人余りが賛成に回り、菅内閣もいよいよこれまでかと思ったら、土壇場での菅・鳩山トップ会談で方向転換。
蓋を開ければ、民主党で賛成に回ったのは二人だけだった。
菅さんが辞任を約束したというが、今朝の新聞では鳩山さんは菅さんを「ペテン師」と呼んでいる。菅さんが鳩山さんに「Trust me!」と言ったか言わないかは知らないが、庶民には伺い知れない舞台裏だ。

それにしても造反70人もどんな事を考えていたのだろう。
政党政治だから徒党を組むのが悪いとも言わないが、何だか信念のようなものが感じられない。
本来はこの国家の非常時、私情を捨てて、不本意であろうと自分たちのリーダーを支えるのがあるべき姿だ。どうしても反旗を翻したいならそれも仕方ない。
せめて二人の議員のように堂々と反対すればいいと思う。
この二人の政治家には、考え方にはまったく賛成できないが、少なくとも政治家としての信念を感じる。残りの人たちは、誰についたらいいだろうかと考えているだけの風見鶏のようだと思えてならない。

戦争に負けて国土が荒廃し、戦前の膿が一掃された。
我が国に自浄作用が効かないというのは悲しい事だが、またもう一度荒廃しないと我が国は良くならないのだろうかとさえ思ってしまう。
自分にできる事は何なのだろうと空しく考える。
選挙にはきちんと行っているが、それが何になるのだろう。

まあせめて投げやりにだけはならないようにして、来週もまた精一杯働こうと思うのである・・・

【本日の読書】
「なぜ『そうじ』をすると人生が変わるのか?」志賀内泰弘
「なぜ日本人は落合博満が嫌いか?」テリー伊藤
      


0 件のコメント:

コメントを投稿