2009年7月10日金曜日

妻に何が起こったのか

家の玄関に置かれた大きな箱。
宅配便で届いたまま何日間か放置されていたが、何だろうなと思っていた。妻の注文品ではあるが、いろいろと整理用のものを仕入れるのが好きなだけに、その類かと思っていた。
そしてそれがついに姿を現した。

何とそれは「レッグ・マジック」という名の健康器具であった。
「明日からダイエット」が口癖の我が妻。そういうものはたとえ気になっても買わない人種だと思っていただけに、かなりの衝撃を受けた。心の中の笑いを悟られないようにするのは結構大変だった。何か気に食わない事を言おうものなら、どこでどう弾が跳ね返ってくるかはわからない。ここは無関心を装うのが正解だ、というのが長年の結婚生活で身につけた危機回避のテクニックだ。

こういう器具をバカにするつもりはないが、私個人は絶対に買わない。
正直に言うと高校に入学した時に「ブルワーカー」というトレーニング器具を買った事がある。
ラグビーを始めたため、何か家でトレーニングができないかと思っていた時に見つけて買ったのだ。

こういう器具が効くかどうか、それを議論するのは愚の骨頂だ。
「効くか効かないか」ではない。
「やるかやらないか」だ。
それがすべてだ。

親父から受け継いだ「コツコツ派」の血が、この身には流れている。
ブルワーカーも毎日ずっとやっていた。元は取ったはずだ。
それでマッチョになるほどには至らなかったが、大学で本格的にトレーニングを始める前の肩慣らしにはなった。

果たして妻は、というと絶対コツコツ毎日やるタイプではない。
最初だけはある程度やるだろうけど、そのうち埃を被るか、雨の日の物干し代わりになるか・・・
大事なのは「やる意思」だ。それがあれば器具など不要だ。
畳一畳のスペースがあれば、腕立てでも腹筋でもスクワットでも何でもできる。
プロレスラーは、遠征先では狭いホテルの一室でタオル一本でトレーニングをするという。
必要なのは、ただただ実行力たる意思の力だけだ。

まあ「大枚はたいて買った」、「目の前に器具がある」という事実のみが毎日続けるモチベーションになる人もいるから、一概に否定はしない。どういう心境の変化か知らないが、せっかくその気になって買ったのだから温かく見守ろうと思う(君子危うきに近寄らずとも言う)。

はたして、妻がその謳い文句の通りの美脚を手に入れられるだろうか?
いろいろな意味で楽しみに思えて仕方ないのである・・・


これがブルワーカーの最新バージョンだ


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