2023年4月13日木曜日

就職

日本経済新聞社と就職情報大手マイナビが、来年3月卒業予定の大学生・大学院生の約4万1200人に聞いた就職企業人気ランキングを発表した。

<文系総合 人気上位>      <理系総合 人気上位>

1位( 3)ニトリ        1位( 1)ソニーグループ

2位( 1)東京海上日動火災   2位( 2)味の素

3位(19)JTBグループ    3位( 8)三菱重工

4位(13)ファーストリテ    4位( 7)Sky

5位( 5)伊藤忠商事      5位( 4)NTTデータ


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 8年前にやはり就職人気企業ランキングについて思うところを書いたが、その時からガラリと変わっている。当時と同じなのは、伊藤忠商事と東京海上日動火災だけである。世相というのか、その時々で変わっても別に不思議ではないが、面白いものだと思う。自分がもし今学生に戻って就活するとしたらどうするだろうか。なんとなく仕事的には商社が面白そうな気もするが、面白そうな中小企業を探すかもしれない。外資系なんかも面白いかもしれないなどと漠然と思う。


 私が大学を卒業して銀行に入ったのは、弁護士になろうと法学部に入ったのに、法律が肌に合わないと4年になってわかり、慌てて方向変換したからである。何にもわからないままあたふたするより、銀行だったら将来辞めてもどこかの経理部長くらいにはなれるだろうと安易に考えたからである。「経理部のない会社はない」と考えたからであるが、結局、今はそれでシステム開発会社というまったく畑違いの会社の総務部長(経理も人事も込みの総務部である)に収まることができたのであるから、正解だったと言える。


 現在、娘がこの春から大学4年になって就活をしている。と言っても公務員志望であるらしく、毎日公務員試験の勉強に余念がない。公務員と言えば、今でも「親が子供に望む職業」として根強い人気を誇っているようであるが、我が家では別に親が望んだわけではない。娘はのんびりした性格だから、民間であくせく働きたくないと思っているのかもしれない。まぁ、今はなんでも自由に職業を選べるのだから好きなようにすればいいと思う(試験に受かれば、の話ではあるが)。


 そう考えると、我が父はそんな選択の自由などなかったから、気の毒に思う。父は中学を卒業して就職したが、それはたまたま東京に親戚がいてそこで働くという友人に誘われてのもの。故郷の長野県に残れば大工になっていたらしいが、そうして友人と一緒に東京に出てきて住み込みで働き始めたのが印刷屋。以来、印刷工として職業人生を送る。途中で独立して自営業になったが、「腕はいいけど商売は下手」という典型的な職人で、苦労もあったようだが、70歳で無事リタイアした。


 父にとっては、職業の選択など大工か印刷工かの二択しかなく、私も就活の時にずいぶん悩んだが、そういう悩みがなかったのが良かったのか悪かったのか。それでも選択肢はある方がやはり幸せなのだと思う。今と違って労働基準法などあってなきが如しの時代で、過剰労働で今で言う鬱になって半年間の休職を余儀なくされたという。それでもやめるという選択肢はなく、半年後にまた復帰する。朝6時に起きて着替えるのもそこそこに仕事に就き、夜は12時まで働いたと言う。


 私も銀行員時代はいろいろと大変であったが、それは主に人間関係の部分が大きく、父のような過重労働に悩まされたことはない。大学まで行かせてくれた両親のおかげであると改めて感謝したいところである。ただ、そういう話は娘にする機会もなく、当たり前のように大学に行き、好きなように就職を選び(公務員試験に受かるかどうかは別として)、それが当然だと思っている娘には(そのうち息子にも)、祖父の話を語って聞かせたいと思う。


 中小企業である我が社にもこの春8人の新人が就職してくれた。大学生2名と残りは専門学校生である。よくぞ無名の中小企業を選んでくれたと思うが、そんな彼ら彼女らの期待には応えたいと思う。気がつけばいつの間にか選ぶ側から選ばれる側になっている。就職ランキングなどとはまったく縁のない我が社ではあるが、入社後の満足度では劣らないようにしたいと思うのである・・・


PexelsによるPixabayからの画像 

【本日の読書】

  




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