2011年9月18日日曜日

大敗

 ワールドカップ第2戦目の日本の相手は、実力世界一のオールブラックス。結果は7-83と厳しいものになってしまった。日本が「勝てそうな」相手であるトンガは、そのオールブラックスに対して10-41だし、カナダはそのトンガに勝っているし、という状況を考えると、残るカナダとトンガに勝つのも厳しそうである。ワールドカップに唯一参戦しているアジアの国として、なんとか次のトンガ戦には頑張ってもらいたい。

 ラグビーはトライで5点、その後のゴールキックで2点、ペナルティキックで3点が入る。したがって点数はそれなりに入るが、それでも83-7という数字はワンサイドゲームだ。私もそういうワンサイドゲームの経験がある(もちろん、負けた方だ)。その相手は学生時代に対戦した天下の早稲田大学。日本対オールブラックスよりももっと差はあった。練習試合は何回かやってもらったが、相手はいずれも5本目(=5軍)、6本目といったレベル。それでも勝てなかったのだが、私が3年の秋に何と対抗戦グループの公式戦で対戦したのだ。

 公式戦となると、両校とも礼儀として一本目(=1軍)が出る。三沢競技場で有料試合として行われ、私も家族や友人たちに声をかけて来てもらった。相手はほぼベストメンバーを揃えてきた(日本代表の合宿に呼ばれた2名だけが欠場)。前早稲田大学およびサントリー監督の若き日の清宮もその中に入っていた。何せラグビーでは2流(3流ではない!)の国立大学が、学生チームのトップクラスとやれるのは大きなチャンスだ。勝てないのは当然だが、同じ土俵に立つ以上は精神的には対等だと思って試合に臨んだ。

 結果は0-114惨憺たるものだ。
当時はまだ1トライ4点だったから、今だったらもっと差がついていた。気持ちとは裏腹に、実力差は想像以上。一人一人が強いので、11では止められない、止まらない。勢い2人、3人がかりで止めに行くと、相手は当然人数が余る。余った人間が余裕でトライを重ねていく。

 ディフェンスでは、味方がきちんと相手を止めていれば、次のプレーヤーは次の展開に備えて動ける。その結果ディフェンスも早くなるし、早いディフェンスは攻撃側にプレッシャーを与えミスを誘う。それをやられてしまい、せっかく攻めてもあっという間にボールを奪われ、蹂躙される。その連続である。せめて1トライくらいはと思うものの、手も足も出ないままにノーサイドのホイッスルを聞いた。

 かたや全国レベルの人材が100名以上集まって日々切磋琢磨するチームと、かたや2流、3流のチームでラグビーを齧った経験者半分プラス大学でラグビーを始めた初心者半分のチームとの、それは悲しいほどにもリアルな差だった。それ以降、早稲田大学とは公式戦で対戦する機会はない。

 ただその試合がまったく無意味だったわけではない。それ以後の試合相手からは強いという印象を受けなかった。当然と言えば当然だ。一人一人みんな「早稲田に比べれば」当たりも弱いし、スピードも遅い。息つく間もなく攻められる事もない。そういう強い相手と闘った経験は次に生きてくる。

 例えば1部リーグで全敗したチームが、2部リーグで全勝したチームと闘っても、勝つ可能性が高いのは、例え全敗であっても強豪上位校と対戦した経験がバックにあるからに他ならない。そういう事を肌で感じた経験であった。次のトンガはオールブラックスと比べれば「弱く感じる」だろうし、こじつけかもしれないが、日本代表のこのあとの試合に期待したいと思うのである・・・
(でもそれはトンガにも言えてる事だったりするのである・・・)
               

                   

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