2011年9月14日水曜日

ストレス

よく「ストレスは溜まりませんか」と尋ねられる。
銀行員という仕事柄か、ストレスが多そうというイメージがあるのかもしれない。
確かに過去には胃が痛くなるような経験も何度かした。
昔の上司はみんな胃を壊していた。
しかしながら今は仕事でストレスを感じる事はほとんどない。
まあ職場の同僚に恵まれているという事が大きな要因だ。

そもそもストレスとは何かと考えてみる。
わかっているようで、実はあんまりその正体がよくわからない。
思うにたぶんそれは「思い通りにいかないイライラ」と定義できるような気がする。
そしてそれは、大半が人間関係に起因するのではないだろうか。
上司は無理難題を言うし、部下は思う通りに動かないし・・・

長時間労働が大変だというのもあるかもしれない。
しかしいくら大変でも、成果が上がれば苦労も報われる。
思う通りにできるのなら、仕事量が多くても苦にはならない気がする。
しかるに、そこに意見の違う者が入り込み、思うに任せぬようになると、途端に疲れが増してくる。今までの経験からするとそんな感じがする。

思い通りにいかないイライラが募り、ストレスメーターが上がって来て、いざ発火点が近づいたのを感じると、私の心の中ではブレーカーが落ちるようである。
まあそんなに思いつめる必要もないじゃないか、と言う声が聞こえてくる。
別にできなくても死ぬわけじゃないし、と。
そうして力がすっと抜けていく。
この「脱力」がストレス防止に役立っているような気がする。

これは仕事ばかりではなく、日常生活においてもそうだ。
先日もプライベートのある打ち合わせに出席した。
普段考えていた改善案を提案したのだが、何だかんだで結局は進まず、あまつさえ筋の通らぬ反対論まで出た。「やってられないな」と血が上る半面、「まあ別にお金もらっているわけじゃないし、嫌ならいつでも辞めればいいんだし、むきになる事もないな」と思い直し脱力していく。そうするとすぐに穏やかな自分に戻れる。

そういうケースはけっこうある。
思い通りにいかなくてイライラしそうになれば、「無理にやらなくてもいいじゃないか」と脱力する。やりたい事を楽しくやれるように心掛けていると、自ずからストレスも少なくなる。
それでもそれなりに逃れられない問題は起こるもので、それがやっぱり頭を悩ませる。
それがストレスと言えばそうなのだろうか・・・

まあ人生に問題はつきものだろう。
ショーペンハウアーも、「生きる事は悩む事だ」と言っている。
逃れられないものは正面から向き合うしかない。
それはそれで仕方がないが、だからこそ、それ以外のよけいなストレスはうまく回避したい。
「思い通りにいかなくても、どうでもいいじゃないか」と考えて、うまく脱力して対処していこうと思うのである・・・


【本日の読書】
人生という名の手紙  ダニエル・ゴッドリーブ

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