2009年8月3日月曜日

花火大会

   
 その昔、長野県の御代田に一人で遊びに行っていた頃、よく町内の花火大会に連れて行ってもらっていた。グラウンドの土手に横になって見上げた夜空に飛び散る打ち上げ花火は、夏の恒例行事であり、いい思い出になっている。

 さて昨日、板橋区の花火大会に行ってきた。直線距離だと我が家からそう遠くもなく、「ホタル見学」に行ったところからもすぐ先という位置なのである(実は電車とかバスで行こうとすると大変なのである)。昨年どんなものかと家族で見に行き、そこそこの水準にあると判断し、今年は満を持して有料チケット(@2,500円)を購入して見に行った次第である。

 実はこの花火大会、目玉としてナイアガラの滝というものがある。全長500メートルにわたってのそれはさぞかし壮観だろうと期待して、有料席のチケットを取ったわけである。打ち上げ花火と違って、ナイアガラの滝は空高く上がるわけではなく、したがって無料の見学席からだと遠目にしか見られないのである。

 巣鴨から乗り込んだ三田線はすでに満員。意外と浴衣のカップルが目に付く。女性の浴衣姿はわかるものの、最近では男もけっこう着るらしい。かっこいいなと思わせられるイケメンもいれば、演歌歌手かという雰囲気の男もいてなかなか楽しめる。女性も素敵な子もいれば、ガードレールに寄りかかってタバコを吸っていたりする子もいる。さすがにそんな姿は興醒めだ。浴衣が泣いている。

 50万人と言われる人出は壮観だ。ようやく席にたどり着いたのは始まる直前。ナイアガラの滝の端っこなのにちょっとがっかりする。しかしながら始まったら打ち上げ花火のその迫力には感激。途中で首が疲れたほど、ほとんど目の前で花火が上がる。大きく開くタイプは遠く飛ばすためか音も大きい。腹に響いてくる破裂音が子供たちにとっても驚きであったようである。

 全部で94種類であったが、単発のスターマインや単打などよりも連発モノがやはり迫力だ。冒頭で650発、中盤で850発、エンディングで1,015発とあった連発モノは、夜空が明るくなるほどで、観客席からも大きな歓声が上がった。夏の風物詩である花火もこれだけ目の前で楽しめると満足度も高い。ただ曇りに風とあって少々肌寒く、おまけに風の影響でナイアガラの滝は煙幕の中に姿を消してしまった。先週の夏休みといい、今年は天気にやられた感がある。

 家族には好評であり、来年また見に行く予定である。3度目の正直に期待したいところだ。
 「そういえばよく家族で花火大会に行ったよね」
将来子供たちがそんな思い出話を語ってくれるようになればと思うのである・・・
   
     
(本当はこんな光景が見られるはずだった・・・)

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