2009年5月12日火曜日

母の日

「たわむれに母を背負いて そのあまり軽きに泣きて 三歩あゆまず」
啄木
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先日の日曜日は母の日であった。
日曜日は家族で出かけたため、前日に実家に行った。
ちょっと用事があって子供たちだけを母に預けておいた。
母としては、孫たちと水入らずで、(私たち夫婦に)気兼ねなく遊べたので結構楽しかったようである。母の日のプレゼントはまた後日としてしまったが、まあ孫との戯れのひと時が母の日のプレゼントといえばプレゼントである。

世間ではどうしているのだろう。
やっぱり「純粋な愛情」「ありがとう」などの花言葉を持つカーネーションが定番なのであろうか。最近の傾向として母の日が近づくとカレーがよく売れるとも聞く。
日頃の感謝をママに伝えたいという気持ちから、母の日にお父さんと子供たちでカレーをつくるご家庭が増えているらしいが、我が家では子供たちも小さいためか、母の日といえばまだ互いの両親が対象だ。

私の場合、中学生くらいになった頃から母親と一緒のところを友達に見られると恥ずかしいと思うようになった。それは高校生になっても、それ以降もしばらくはそうだった。だから大学受験に母親と一緒に来ている男を見た時には、蹴飛ばしてやりたくなったものだ。今でも社会人になった息子の職場に電話をかけてきて、その上司に「息子に残業をさせないでくれ」という母親もいるらしい。ここまでいくと世も末だ。

それはともかくとして、私は結構自立心が強かったせいか、母親と話し込んだりすることはほとんどなかったように思う。最近はあれこれと悩み事の相談を受けたりして話をする機会も増えてきた。過去には母の誕生日のプレゼントを買いに、二人で買い物に行った事もある。そうした事にもいつのまにか抵抗はなくなった。

実家に行けばいまだにあれこれと物をくれようとする。
ありがたいのでこちらも素直に受け取る。
いくつになっても息子は息子なのだろう。

唯一の難点は妻との関係だ。
表面上は互いに平穏であるが、双方から不満の声を聞く。
どちらがどうだという問題ではない。
これは永遠の課題なのかもしれない。

いずれにせよ親が健在だという事は、それだけでありがたい。
嫁姑のつばぜり合いくらいは私が何とかしないとバチが当たるかもしれない。
母からすればまだまだ息子には不満が多いようであるが、なんとか嫁姑間の緩衝材となるべく奮闘努力中である。この修行だけはなんだかずっと続きそうであるが、それもありがたく続けていきたいと思うのである・・・
     
 
   
   

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