2022年5月18日水曜日

紛争の行方

 今、一番関心が高いニュースは、やはりウクライナだろう。専門家ではないので、詳しいことはわからないが、毎日、新聞やニュースなどを見ていると朧げに現況が見えてくる。ロシア軍が短期決戦のつもりだったであろうことは素人でもわかるが、長期化しているのは欧米の支援の賜物。直接ロシア軍と交戦するのはまずいから、各国は物資の支援という形でウクライナをサポートしている。東欧諸国は自国のロシア製兵器を供与しているというから、ロシアにとっては悪夢のようかもしれない。

 

 ポーランドを始めとする東欧諸国は、供与した兵器に代わり、今度はアメリカ製の兵器を仕入れるそうである。何より今回の紛争で一番ホクホクしているのはアメリカだろうと思う。アメリカは定期的に戦争をしないと経済がもたないらしいから、今回の「自国の兵士が死なない」戦争は大歓迎だろう。自国の軍需産業は潤い、難敵ロシアは経済制裁で経済的に疲弊し、欧米の支援を受けたウクライナ軍の抵抗でロシア軍も兵員、兵器ともに大量費消して軍事力も弱体化し、アメリカとしては笑いが止まらないだろう。

 

 さらには、スウェーデンとフインランドがNATOに同時加盟申請をするというニュースが流れてきた。両国ともロシアの近隣でもあり、ロシアの脅威を感じてきたのだろうと思われる。どさくさ紛れではないが、ロシアも両国の加盟を阻止できる状況にはないため、実にタイムリーな申請だと思う。ウクライナにしてみれば、漁夫の利ではないが、自分達がやりたかったことをやられてしまい、忸怩たる思いがあるのかもしれない。この流れは当然アメリカも歓迎だろう。

 

 そういう動きもあり、アメリカとしてはこのまま紛争が長引いた方がいいと考えているのだろう。だから停戦の働きかけなんか行わない。ロシアも自ら殴りかかった以上、それなりの成果と大義名分がなければ引くに引けない。戦費も1日で年間予算の1/3かかっているらしいから、早くやめたいに違いないが、ウクライナは欧米諸国の全力のサポートを受けているので、簡単には屈服させられない。相手の抵抗を一発で終わらせるには、囁かれている核兵器の使用が効果的だが、使えば今中立を保っている国も反対に回るかもしれない。人類としてもそれは起こってほしくない予想である。

 

 どういう結末があるのかと考えると、どこかの国が仲裁に入ることだろうと予想するが、欧米以外となるとどこなのだろうかと思う。国連の形を取るのか、ロシアと対立していないインドなのかイスラエルなのか。そのあたりは専門家にも聞いてみたい気がする。どちらにせよ、「落とし所」を誰もが考えていると思うから、それが近づいてきた時に動きとしてニュースに出てくるのかもしれない。願わくば核兵器が使われる前に停戦になればいいなと思うが、ロシアの顔もウクライナの顔も立つような落とし所があるのだろうか。

 

 経済的にも人員、装備的にもいずれロシアも交戦継続が困難な時点がやってくるのだろうと思う。それに関しては、人員以外は欧米のバックアップがついているウクライナの方が有利かもしれない。考えてみれば、アメリカだってイラクに軍事侵攻して当時のフセイン政権を交代させているわけである。世界一の軍事大国だから経済制裁もされず、反対の声も押し潰してしまえた。同じことをやったロシアは、アメリカほど力が強くないから苦境に陥っている。それは果たしていいのかどうか。判断は難しい。

 

 世の中結局、力の強いものが我を通せるのであり、アメリカは確かに世界一の武力と経済力を誇っているが、我が国としてはそれが自分達の理に叶うのであれば従うのが良いのかもしれない。ロシアが武力侵攻に失敗し、それを目の当たりにした中国も二の轍を踏むまいと慎重になれば、我が国も台湾も少しは安心かもしれない。それで平和が保たれるのであれば、世界はまた少しいい方向に進んだと言えるのかもしれない。そういう意味で、良い結末になればいいと思うのである・・・


WorldSpectrumによるPixabayからの画像 

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