2017年12月14日木曜日

家庭内歴史教育

先日の事、家族での食事中に突然妻が小学校6年の息子に対し、歴史の授業で戦争についてどう教わっているのかと質問をした。何でもママ友との会話で、息子の通う学校でいわゆる「自虐史観」に基づく教育がされているらしいと聞いてきたようである。妻の質問に対する息子の回答はそれを裏付けるもので、「日本の侵略史」が教えられていたようである。

妻の突然の質問にも驚いたが、妻が自虐史観に反感を持っていると知っても驚いた。これまで夫婦でそんな話はしたこともなかったのだが、そもそもそんな話に興味を持っているとすら思わなかったこともある。選挙と言えば無関心だし、新聞もテレビ欄から見るような妻が、そんなところに関心を持っているとは夢にも思わなかったのが正直なところである。

その場には高校生の娘もいたが、さっそく我々が正史と考えている歴史を語って聞かせた。妻から説明役を任じられたことは言うまでもない。さすがに従軍慰安婦については説明しにくかったが、日本の植民地経営が西洋の「略奪式」のそれとは違うことを説明した。娘が「創氏改名」を持ち出してきたので、それも強制ではなく「選択制」だったことを朝鮮人でも朝鮮名で軍隊で出世できたことを例として説明した。インド兵はイギリス軍の中で同じような出世などありえなかったことを説明するとそれなりに納得していたようである。

自虐史観については、個人的にはいかがなものかと思う。子供たちがそういう教育を受けることについては心配な面もあるが、そういう自分も(そして関心などなかったはずの)妻も今では自虐史観教育の影響などないわけであり、心配する必要などないのかもしれないと思う。大事なことは、先生に教わったことがすべて正しいと無条件に信じることのない様に教えることではないかと思う。何事につけ、「自分の頭で考える」ことができれば大丈夫な気がする。

従軍慰安婦の問題も南京大虐殺の問題も、そもそも日本の侵略ももはや過去の歴史で、ほとんどの人は教えてもらうしか知りようがない。何が真実かは、当時の人たちしか知りえないからである。確たる証拠がないから論争になるわけで、部分的な証拠や意見から自分で「これが真実に近いのでは」と思う考え方をみんな採用しているわけである。もちろん、人は「見たいものを見る」傾向があるから、そういうバイアスには気を付けないといけない。要は双方の意見にきちんと耳を傾け、そして自分の頭で考えるということが必要だろう。

今回の話は実に有意義であった。娘は「新聞によって意見が違う」という事実も知らなかったようである。考えてみれば、私も娘の年頃では新聞は事実を報道するのだからみんな同じだと当然のように思っていたと思う。それについては話題になっている憲法改正についても朝日新聞と産経新聞とでは180度違うということを例に説明した。こういう話ができたのも良かったと思う。願わくばこういう話を普段からちょくちょくしていたいと思うのだが、バラエティ番組が背後に流れる我が家の食卓風景の中ではなかなか難しい気もする。

しかしながら、折に触れやっぱりこういう話を真面目にしていきたいと思うのである・・・




【本日の読書】
 
     

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