2010年10月19日火曜日

ニュースに思う2

先週はチリの落盤事故が話題となった。
そのあまりの報道ぶりに、我が家の5歳の長男までもが、救出カプセルの名前はフェニックスだの33人救出だのとしゃべっている有り様でちょっと驚いた。
そして急速にしぼんだ。

実は毎朝、ネットでCNNのニュースを読んでいるのだが、ここ数カ月のCNNのトップニュースはこのチリの落盤事故だった。1週間に2~3日は必ず報じられていた。
おかげで当初クリスマスまでと言われていた救出作業が11月になり、早ければ10月とピッチが上がっていく様子を、私はリアルタイムで把握していた。

そしていよいよ救出トンネルが開通し、早ければ明日から作業かとなったところで日本のメディアが一斉に報道し始めた。外国の、それもチリという遠い国の事だけに、我が国のマスコミは興味ないのだろうと思っていたからちょっとびっくりした。

アメリカにしても外国のニュースであり、同じ国外ニュースでも関心のあり方が随分違うものだと思っていたのだ。ちなみに今でもCNNは続報を報じ続けている。
我々の目にどんなニュースが触れるのか、はマスコミの思惑次第なのだとあらためて思う。

尖閣諸島を巡っては政府の弱腰外交に批判が続出している。
確かにそうした批判はその通りだと思う。
ただ私が知りたい事を、マスコミは報道してくれていない。
なぜ政府は弱腰と思われかねない対応を取っているのだろう。
菅総理は何を考えているのか、もっと本音レベルの話こそ聞きたいと思うのだ。

そもそもであるが、政治家ともなれば我々よりも遥かに情報量が多いわけだし、専門家のアドバイスだって得られる。そうそう変な判断はしないはずだ。
今回の裏にも、もしかしたら先日の殺人の話の例ではないが、政府には世間からはうかがい知れない事情というものがあるのかもしれない。そして何も知らない世間が、それを弱腰外交と批判しているのではないかと気になってしまう。

一党独裁と言われる中国だって、民衆は共産党の思惑通りに動くわけではないだろうし、尖閣諸島を巡っては軍部も独自の動きがあるようだ。
単純な批判だけはどうにもする気になれない。

マスコミだって尖閣諸島の表示には(中国名:釣魚島)と併記している。
「何で中国名を併記するのだ」という批判を目にしたが、確かにマスコミだって中国には弱腰報道だ。沖縄に中国名があったら注書きするのだろうか。

おなじく政府批判は円高にも当てはまる。
円高で悲鳴を上げる企業に対し、無策の政府を批判する。
しかし、為替に介入しても効果は一瞬だ。
先日の介入以後、一時円安に振れたが、今再び81円台で推移している。
為替市場の動きを政府がコントロールできるわけないのは、私のようなサラリーマンでさえわかる。
なのに暗に介入しない事を批判するのは、どういう根拠あってのものか教えてほしいと思う。

それに円高で悲鳴を上げている企業が多い事は事実だが、嬉しい悲鳴を上げている企業だってある。
円高は輸入にはプラスに働く。
「みんなの意見とは不平不満を抱えているやつらの意見だ。満足している人は意見を言わない」とはいつも見ているブログで語られていた言葉だが、まさにその通り。
少なくとも我が家は夏の海外旅行では大いに恩恵を得られた。我が家は円高歓迎だ。

それに実は今世界のマーケットでは、穀物や原油などが密かに値上がりし続けている。
国内で大して話題にならないのは、円高で値上がりが相殺されている影響もある。
ガソリンだって気にならない価格なのは円高メリットだ。
我が国は資源輸入国であり、そういうメリットもある。
デメリットだけではなくメリットもあわせて比較し、その上での円高批判なら納得できるのだが、マスコミはそれをやった上で報道してほしいと思う。

最近新聞を開いても、安心して読めるところは書評欄とかスポーツ欄とか、だんだんと限られてきている。まあ巨人が勝った試合の裏側まで勘繰らざるをえなくなったら、新聞なんて読みたくなくなるのだろうから、それはそれでいいやと思うのである・・・


【本日の読書】
「渡邉美樹のシゴト進化論 」渡邉美樹
「アヴェンジャー(下)」フレデリック・フォーサイス

       
     

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