2010年9月26日日曜日

スカイツリー

我が家に一本のビデオがある。
長女が生まれた10年前、まだ慣れない沐浴の様子を撮影したものである。
あれやこれやとワイワイやりながらの沐浴であるが、その中でその場にいた当時まだ20代後半の義妹が出てくるシーンがある。義妹を撮影しながら、私が「○○おばちゃんです、こ~んなに若いです」とコメントしている。

今このビデオを見ると、そのコメント通り確かに「若いっ!」と思ってしまう。
まあ今はすっかりアラフォーの義妹でとは言え、20代の頃だから当然若いわけである。
10数年後に見る時の事を考えてコメントしたのであるが、今あらためて見てみるとそのコメントに我ながら感心する。

ここ数日で一気に秋が深まったような天気である。
幸いにも朝から好天で、我が家は一家で現在建設中のスカイツリー見物に行って来た。

まだ建設中で、現在の高さは470メートル。
完成時には634メートルになるそうだから、だいたい3/4の高さまできているわけである。

竣工予定は2011年12月だそうだから、まだ1年以上も先である。開業にいたっては2012年春だから、まだ1年半以上もある。なぜこの時期にと言えば、「建設中」は今しかないからである。

「ALWAYS 三丁目の夕日」という映画がある。
私の大好きな映画であるが、この映画の中で背景に東京タワーが使われている。
昭和33年、建設中の東京タワーをバックにして物語が進んで行く。完成した東京タワーしか見た事のない私にとって、建設中の東京タワーは実に新鮮にうつった。
スカイツリーも、だから今のうちに行っておこうと考えたのである。

2012年になって完成してしまえば、その姿はずっと続く。
それが東京の一つの景色になっていく。
子供たちが大きくなって結婚して、やがて自分たちの子供を連れてスカイツリーに遊びに行くかもしれない。その時、「お父さん(お母さん)はまだ建設中の時に見に来たんだよ」と子供たちに語ってやれるだろう。あるいはそれは孫たち相手かもしれない。

そう考えるとなんだか楽しい気分になる。
一緒にお風呂に入りながら、「今日の事はよく覚えておきなさい」と子供たちには言い聞かせた。
証拠の写真も撮ったし、いつかこの写真を観ながら子供たちが、その子供たちあるいは孫たちとワイワイ話すところを想像してしまう。

そのスカイツリーであるが、本来はデジタル放送用の送信が主たる機能とされている。
しかしながらその目的とは別に観光スポットとして、これからは注目されていくだろう。
実際今日も大勢の人たちがカメラ片手に周辺に訪れていた。
商業施設もかなり併設されるようだし、開業してもすぐに行くのは避けた方が無難だと思う。
見学して浅草までブラブラ歩いて戻ってくるのもなかなかいい観光コースになるような気がする。
いずれ我が家も開業後にあらためて行くつもりである。

しかしながら当の子供たちはどのくらい理解できているのだろうか。
風呂の中でもお昼に食べたハンバーグがおいしかったねと嬉しそうに言っていた。
ハンバーグも良いが、今日の意味をしっかり理解してよく覚えておけよと念押ししたが、ちょっと心もとない気がする我が家の子供たちなのである・・・


【昨日の読書】
「新参者」東野圭吾
   

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