2010年9月10日金曜日

大腸内視鏡検査

勤務先では毎年健康診断をやってくれている。
こういう事は自分でやるとなるとおっくうだ。
勤務先で年に一度、忘れずに通知をくれてやってもらえるのは非常にありがたい。

実はここ数年、毎回ちょっとひっかかっている。
メタボは詐欺みたいなものだからあまり気にしていないが、大腸である。
医師の勧めで今年は内視鏡検査を受ける事になった。
(過去、バリウム検査は2度もやっている)

前日寝る前に下剤を飲み、朝から絶食して病院へ。
準備の後、腸管洗浄液なるものを飲まされた。1時間で2リットルを飲めという。これがほんのり塩味のきいた微妙な味の飲み物で、飲み進むうちに気分が悪くなる。最後は吐き気との戦い。一緒に検査を受けていた人たちは苦も無く飲んでいたのが不思議だった。

飲み終えてから検査まで3時間。
昼を挟んで、トイレに何往復もしながらひたすら待つ。
まあいい読書タイムではあったが、普段読みもしない週刊誌なんかも読んだりして、これはこれで良かったかもしれない。

本番の内視鏡検査が始まる。
肛門から内視鏡を入れられるわけで、初めは身構えていたが、あっさりするすると入っていく。
目の前のモニターには内視鏡の映像が映し出される。初めて見る己の腹の中。それは意外にもあざやかなピンク色の世界であった。

大腸内をぐるりと内視鏡が進むのだが、さすがに何とも言えない嫌な感覚。
「ここが盲腸、終点です」と言われ、ちょっと安心する。しばらくして「ポリープがありますね」と言われる。アップになった画像には、言われてみれば突起物が・・・

何やら看護師さんが準備を初め、ポリープ切除が始まる。事前にポリープはいずれ癌になるので、見つけたら取りますと言われていたが、まさかそんな事態になるとは思っていなかった。と言ってもこっちは尻から管を入れられて情けなく横たわっているだけ。

生理食塩水をポリープの下の腸壁に注入してポリープを浮き上がらせる。
そこを輪っかのようなものを巻きつけ、きゅっとその輪を締める。
たぶん電気メスの一種なのだろうが、あっさり終わる。抜くときはいとも簡単。
一応、これも手術なのだと言う(請求書にしっかりと書いてあった)。
というわけで今日は人生初の手術記念日と言える。

結局一日がかりだったが、まあこれで済んで良かったのだろう。
「一週間激しい運動は控えて下さい。お酒はダメです。それと食べ物も消化の良いものにして下さい。例えば・・・」
今週末には社会人向け勉強会で、夜は懇親会。
メーリングリストではピザを頼もうとかいろいろ盛り上がっている。
説明を聞きながら、「お茶飲んでいるだけかい」と一人心の中で愚痴る。

「これで来年の健康診断は大丈夫なんだろうな」
まだゴロゴロ言うお腹をさすりながら家路に着く。
おばちゃん看護師さんはとても親切だったが、また行きたいとは思わない。
大好きなコーヒーも飲めないし、食べられるもののリストを眺めていたら、何だか痩せそうな気がする(メタボにもちょっと良いかもしれない)。
健康のありがたさに感謝しつつ、一週間過ごすとしようと思うのである・・・

Life is beautiful!

【本日の読書】
「2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート2」長谷川和廣
「ザ・クリスタル・ボール」エリヤフ・ゴールドラット
     

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