2010年5月16日日曜日

舞台裏

5歳になる長男は毎週日曜日の朝を楽しみにしている。
それはテレビで「仮面ライダーW」をやっているからである。
最近では仮面ライダーアクセルというもう一人正義の味方の仮面ライダーが登場。
子供の説明によると、どうやらアクセルの方がWよりも強そうなのだと言う。
たまに行くおもちゃ売り場にも仮面ライダーアクセルのベルトが目につくようになった。

そういえば、昨年のクリスマスに長男が仮面ライダーのベルトを欲しがり、探しに行ったものの、巷ではことごとく売り切れで、オークションでは3~4倍の価格もつけていた事が脳裏をよぎる。
今ではすっかり落ち着いていて、ベルトも正常価格(4,500円くらい)で売られている。


そんな仮面ライダーWであるが、最近はさらに進化。
仮面ライダーWエクストリームとなって、どうやらアクセルよりも強くなり、主人公らしくなってきたとのこと。
その進化にあわせて何やらまた凄い武器が出てきた。

これもまたガイアメモリというメモリを差し込んで使うのであるが、テレビで観ていると、「使う準備をしている間にやられてしまうんじゃないの」(戦っている最中に「○○メモリ!」とか言って4つも差し込むのである)なんて言うのは野暮なんだろうな・・・


それを観ていてふと思った。
こうした進化は子供も観ていて面白いし、飽きないのであろう。そしておもちゃ売り場には新しいグッズが並び、子供がおねだりしてそれを買ってもらう。ベルトを買ってもらって終わりではなく、次々と関連商品を出して2度3度と買わせる。実によくできている。

メーカーも番組のスポンサーとなって資金提供し、制作側はそれで番組を作る。それを観た子供向けにメーカーは関連グッズを売り出し収益を上げる。そしてその収益で次の番組の資金提供をする。一連の収穫サイクルが出来上がっている。ヒーローの進化の裏側をこんな風にみてしまうと元も子もないのかもしれない。

「商い」は「飽きない」とよく言われるが、子供たちを飽きさせない事がすなわち息の長い商売と言えるのだろう。大人のトレンディードラマはだいたい3カ月サイクルであるが、この仮面ライダーは昨年の9月から放映を開始し、まだ続いている。たぶん一年くらいやるのであろう。そうしてまたクリスマスを意識して次の仮面ライダーが登場するのだろう。

まあどんなに進化したところで、我が家の長男にとっては関係ない。
4月のお誕生日とクリスマス以外には高額なおもちゃは買ってもらえないからだ。
メーカーの戦略も我が家には通用しない。
もっともお誕生日のプレゼントには「天装戦隊ゴセイジャー」のグッズを買ってもらった長男。
メーカーにとってみれば最も子供たちの関心を集めるところに集中させないといけないから、それはそれで大変なのかもしれない。

ヒーローが活躍するのも簡単ではないようである・・・


【本日の読書】
なし

   

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