2009年11月8日日曜日

民主党とマニュフェスト

 民主党が政権をとって2ヶ月が経過。八ツ場ダムだとか普天間基地だとかいろいろと話題になっている。日本郵政の社長も脱官僚の掛け声に反した動きになっているようだし、首相自身の献金問題も燻っている。マニュフェストに拘る姿勢に対する批判もある。まあもともと政治などは何をやっても批判はあるものだから、それがどうだとか今の段階で判断するのは難しいだろう。

 マニュフェスト批判については難しいところだ。メディアではマニュフェストに拘泥する姿が連日批判されている。それは確かにそうだとは思うが、でも待てよとも思う。そもそも選挙で「政権を取ったらこうします」と約束したのがマニュフェストだ。実際に政権を取ったら、公約を果たそうとするのは当然だ。わずか2ヶ月で「やっぱり無理でした」では、「マニュフェストはそんないい加減なものを作っているのか」、と逆に問いたくなる。そこはどう考えるのか、マニュフェスト主義を批判するメディアには何のコメントもない。

 実際、聞くところによると民主党は経済界からも官僚からも距離を置かれた状況らしい。いわば現場の状況がわからない中でマニュフェストのみを頼りに突っ走っているところがあって危険だという意見も聞いた。状況は変化しているのだから柔軟に対応しなければならないのだ、とも。それはやっぱりそうなのだろう。

 亀井さんの暴走は結局理性的な取り巻きがうまく骨を抜いて鞘を納めた。あれだけ大騒ぎしたモラトリアム法案も、結局わけのわからないシロモノに落ち着いた。無知な人に権力を渡すのは危険なのだという良い例であり、またそんな人が権力を持ったとしても、うまく花を持たせつつ納めるところに納めてしまう安全装置があるという良い例でもある。

 この先民主党政権がどうなるかは未知数だ。日米関係も、アメリカは共和党政権より民主党政権の方が、日本にとってベースとしては安心だという意見もある一方で、きな臭さもプンプンしている。いろいろと批判もあるし、私も民主党を支援しているわけではない。ただ忘れてはいけないのは、国民は自民党にNoと言った事実である。選択肢がない以上はしばらく任せるしかない。結果に対する判断は次の選挙できちんと下せばよい。それまでは、これまた問題の多いメディアの報道に惑わされないように自分の頭で考えていきたいものである。

 それにしても期待していた子供手当て。結局扶養控除と差し引きというなら、あんまり意味はなさそうだ。財源がないのだろうが、まさかサルと同等と思われたのだろうか、朝三暮四のマニュフェストにはがっくりなのである・・・


【本日の読書】
なし


     

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