2009年11月4日水曜日

子供番組雑感

 最近長男の好みでバトルヒーローモノを観る機会が多い。日曜日には「侍戦士シンケンジャー」なるものを観た。内容はといえば大人がどうこういう事はない。侍戦士とあるように侍をモチーフとした正義のヒーローが悪を倒す勧善懲悪ものである。子供がどこまで理解しているのかよくわからないが、わずか30分の番組に、実にたくさん盛り込んでいる。

 今回のストーリーは、普段は屋台ですし屋をやっている戦士の一人が、ひょんな事から作ったカレーが大ヒット。メディアを巻き込んでの大騒動。連日の繁盛に店を出すというところまでとんとん拍子に進む。ところがここで彼は悩む。店を出す事はずっと夢だったのだが、それは寿司の道であり、カレーではなかった。寿司を諦めてカレーの店を出して一国一城の主となるか、はたまたあくまでも寿司の道を進むべきか・・・

 悩んだ末(この間怪人が暴れてそれをシンケンジャーが退治するのだ)、彼は安易な道を捨て客の減った屋台で寿司を握る道を選ぶのである。子供たちには「困難であっても夢をあきらめてはいけない」というメッセージだったのだろうか。わずか30分の間になんとすばらしいメッセージを込めているのだと感心してしまった。

 ただ大人の目でみれば、店を出しても良かったのにと思うのだ。何も夢をあきらめる必要はない。せっかくお客さんの支持を得ているのだ。それで店を出せばいいのに。そこで資金を貯めて、店舗運営のノウハウも身につけ(アルバイトを雇ったり、経理をしっかりやったりと実務は大変なのだ)、そのあとで満を持して寿司店を出すという手だってある。

 目指す山の頂上に至る途上にはアイガー北壁のような絶壁がある。歯を食いしばってそこを登るのもいいが、一旦隣の山に登ってそこから尾根伝いに頂上を目指すという道もある。創業資金を貯めるために、ハードな佐川急便で3年間働いたという社長の話を読んだ事があるが、それと同じだ(ただ、絶壁を登る事に意味があるのなら別なのだが・・・)。まあ子供にはそこまで必要はない。いずれ学べばいい事だ。たかが子供番組で、このストーリーに思わず唸ってしまった。

 それにしてもこの侍戦士。侍のくせに武士道というものを知らないようである。いくら悪とはいえ、たった一人に6人がかりとは卑怯千万。昔はヒーローは一人で敵をバッタバッタとなぎ倒したものだが、そんな事でいいのだろうか?悪い奴はどんな事をしてでも倒せばよいというのか?ヒーローであれば、「悪の倒し方」にも拘ってほしいと思うのは私だけだろうかなどと思ってみたのである・・・


【本日の読書】
「現代の経営戦略」大前研一
「できるだけ塾に通わずに受験に勝つ方法」松永暢史

     

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