2024年1月3日水曜日

2024新春雑感

 新しい年が始まった。年末年始は7連休なのであるが、例によって7日間は矢の如く過ぎていく。今年は長男が大学受験ということもあり、妻も帰省せずに家にこもった7日間。私はと言えば、年末2日間と年始2日間を実家で過ごす。大掃除らしきことを手伝ったり、年始の用意を手伝ったり。かつてのように実家に帰れば上げ膳据え膳というわけにはいかなくなった。両親も齢86となり、体も思うように動かせなくなり、家の中も乱雑になりがちである。同居できたら良かったと思うが、そこは不肖の息子の及ばぬところである。

 新しい年は、私にとっては還暦となる節目の年。還暦と言っても、長生きの時代、かつてほどありがいものでもないが、それでもなんとか暮らしていけるのは感謝である。これから悠々自適というのであればよいが、まだまだスピードダウンするわけにはいかない。住宅ローンはまだ10年残っているし、弟のために新たに作った借金もある。トラック競技で言えば第4コーナーを曲がったところだろうか、ゴールまでラストスパートが残っている。その後、ウィニングランができるかどうかがこれからにかかっている。

 元旦は1人、近所の氏神様に初詣に行く。毎年の恒例行事である。神様の前で首を垂れるのも下手をすると年に一回であるが、それでも1年の初めの挨拶として欠かせないと考えている。思えば日本の神道は実に素晴らしいと思う。教義などないから、信徒に義務を果たすこともない。八百万の神々は、自分だけを信仰せよと強制することもない。「キリスト教徒でなければ人にあらず」と信仰を強制した血塗られた歴史もなく、「聖戦(ジハード)」の名のもとに殺人を正当化することもない。だからこそ安心して首を垂れることができるのである。

 妻と子供たちはのんびりと寝坊を楽しみ、お雑煮を食べてから、夕方おっとりと初詣に出かけて行った。私のように「元旦の最初の行事として参拝する」という考え方とは違う。それはそれで悪くはないが、こういう時、自分はどこまで家族に自分の考えを伝えるべきかとよく考える。家長として号令をかけ、強制的に起こして参拝するのか、家族に従って自分の考えを曲げるのか。「父の教え」を伝えるには前者だし、みんなの考えを尊重するなら後者である。多くの人が「親の教え」を後から振り返ったりする。嫌がられても押し通すべきなのか、嫌がられずに自分の考えを伝えることなく終わらせるのか、なかなか判断は難しい。

 毎年、1年間の目標となるキーワードを決めているが、今年は「もう一段高く」にしようと思う。まだまだペースダウンはできないが、一気に駆け上がるのも体力的に厳しいものがある。無理せず着実にステップアップしていけば、やがては眺めの良い景色に辿り着けるかもしれない。後ろを振り返るのはほどほどに、まだまだ顔を上げて一歩一歩高みを目指して行きたい。仕事でも会社の状況は楽観できる状態ではないし、社員みんなの生活もかかっているので真剣に取り組んでいきたいところである。

 膝の痛みは相変わらずで、早く試合に復帰したいが、まだ走れるかどうかもわからない。客観的に考えれば、年齢的にラグビーなどやるものではないと思うが、頭の中は20代のままであり、まだまだできると思ってしまう。実際、同年齢のおじさんたち相手ならまだまだできると思うが、まともに動けないと話は始まらない。老化に抵抗し、美容のためのアンチエイジングに力を注ぎたいなどとは思わないが、まだまだラグビーをやりたいというただその一心で、筋トレをしたり走ったりという努力は続けたいと思う。

 今年、娘は就職である。公務員を選んだのは娘らしい。働く上での心構えを伝えたい気もするが、難しいとも感じている。せめて2人でゆっくり話をする時間くらいは作りたいようにも思う。そして息子は大学受験。私立の難関を目指しているが、自分の経験を伝えることはできていない。それが必要なのか、それとも疎ましいだけなのかはわからないが、親父の経験を知ってほしい気もする。もしも万が一、浪人することになったら、どこかで自分の考えをしっかり伝える機会を作りたいと思う。

 スタートした2024年もあっという間に過ぎていくのだろう。年末に振り返った時に、「今年はこれをやった」というのをしっかり残したいと思う。映画もたくさん観たいし、NetflixやAmazonPrimeのドラマも観たい。本も読みたいし、自分の考えをブログに綴ることも続けたい。誰かに読んでもらうというより、後から自分で読み返すためだけに。週2回のペースを維持できれば100本くらいの雑感が溜まるだろう。それも自分自身の記録である。年末には今より一段高いところにいられるように、今年1年頑張って過ごしたいと思うのである・・・

Annette MeyerによるPixabayからの画像

【今週の読書】

  




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