2016年8月24日水曜日

働く心掛け

初めてアルバイトをしたのは、中学を卒業した春だったと記憶している。近所に住む幼馴染のお父さんが棟梁を務める建設現場で働かせてもらったのである。以来高校、大学時代を通じていろいろなアルバイトを経験した。建設現場の手伝いから防水工事、魚河岸、ひよこのお菓子売り、家庭教師・・・今から振り返ってみると、当時はまだ人生経験もなく、もう少しちゃんと働いておくべきだったと思う。

ちゃんと働くと言っても、何もサボっていたわけではない。それなりに真面目に働いていたのであるが、その働き方は、「言われたことをやる」というスタンスだったのである。そういうスタンスは、今ではダメだとわかっている(→『言われたことだけでは・・・)が、当時はそれが普通の感覚であったのである。いずれ子供たちもアルバイトをするようになるかもしれない(親としては是非やらせたい)と考えると、その時には働くスタンスについてアドバイスしたいと今から思う。


働くスタンスと言っても何も特別な事ではない。「もらう給料以上の働きをする」という事だけのことである。例えば時給が800円だとすれば、900円分働くという事である。となれば当然普通に指示されていた事だけやっていてはいけないわけで、プラスαを自分で考えないといけない。例えばコンビニでアルバイトするとしたら、出勤予定時間よりも30分早く出社して掃除をするとか、帰りはタイムカードを押した後30分片付けをして帰るとか、勤務時間中も手が空いたら商品の整理やゴミ捨てや思いつく限り動き続けるとか。実際やってみなければ何とも言えないが、自分だったらそんな視点でやることを探して働くだろう。

時給が800円ならそうやって900円分働くと、何か損をしたような気がするかもしれない。少なくともアルバイト時代の私はそう考えていたと思う。少しでも楽をして、700円分の働きで800円もらえたら得するじゃないかと。だが、今ではそれが得ではないことが良くわかっている。なぜなら、800円の時給に対し900円分の仕事をしていたら、使う方としてはやがて900円払おうとなるだろう。一段上の役割を与え、900円の仕事をしてもらおうとなるだろう。そして、今度はさらに1,000円分の仕事をすれば、1,000円の仕事をさせようとなるわけである。

逆に700円分しか働いていなかったら、いつまでたっても700円のままだし、普通に800円の働きをする人が出てきたら、「今までごくろうさん」と言われてしまうかもしれない。少なくとも、自分が使う立場であればそうするであろう。目先、楽をすれば得したような気分になれるかもしれないが、ちょっと長いスパンで見た場合は、得にならないのである。もちろん、「バイトでそこまでしたくない」と思うかもしれないが、そういう働くスタンスはいずれ社会に出た時にその時点で備わっているかどうかで大きく違うと、わが身の経験をもって言えるのである。

それは個人の働き方に限らず、企業の業務にも当てはまる。相手が請求された金額以上の価値を会社のサービスに対して感じてくれたら、当然リピーターになるし、知り合いにも紹介するだろう。相見積の価格競争から脱出したいと考えている企業なら、当然どこも意識しないといけないことだろう。要は個人に留まらず、それが仕事の基本だと言えるのかもしれない。
子供たちに伝えるのはもちろんだが、自分自身もこれからも忘れずに心掛けていきたいと思うのである・・・

【本日の読書】
 
      

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