2012年5月16日水曜日

書評

ブログを始めてもう何年にもなる。自分の考えをあれこれと綴るのは結構楽しいもので、それでずっと続けている。公開する以上、ある程度「人の目」というのを意識するものだと思うが、映画の感想ブログは純粋に自分のためだけに始めたものだ。

始めた動機というのは、実は内容を忘れてしまうためだ。映画を途中まで観て、何となくデジャヴを感じて、調べてみたら一度観た映画だったなんてたまにあったし、そこまでいかなくとも、観た記憶はあってもストーリーを思い出せないなんてしょっちゅうだったからだ。あとで思い出す手助けにしようと、ブログにしたのだ。

やってみると、ブログは検索機能もあって、備忘録としては申し分ない。画像データをつけていると、記憶の補助になるし、Youtubeでの予告編があれば映画は完ぺきだ。その延長で本の感想も始めたのだが、こちらも効果は十分だ。

ところが最近、本の方は少し変わってきた。本文はアマゾンの当該本のページにリンクを貼っているのだが、そのアマゾンからの月一回のレポートが送られてくる。アマゾンへのリンクは「アフィリエイト」になっていて、そのリンクから当該本を買うと、その報酬が還元されるのである。レポートはその実績報告だ。

報酬が還元と言っても金額はたかが知れている。一冊あたり数十円だし、マーケットプレイスという中古本だと1円という事もある。大事なのは金額ではなく、実績だ。例えば先月は、「下町ロケット」が3冊売れた。どこの誰かもわからない人が、私の書いた書評を読んで本を買ったのだ。しかも3人も、である。なんとなく嬉しいではないか。

会社の同僚とはよく互いに最近読んだ本の情報を交換している。それは顔の見えているところもあるし、あいつが読んで面白かったなら読んでみようと思わせられるところがある。だが、ブログはまったくの知らない人だ。また違う意味がある。

やっぱり自分の書いたものだ。何らかの反応があれば嬉しいというもの。Facebookには「いいね!」という機能がある。それが一つでもあれば、誰かが読んだとわかる。しかしブログにはない。その代わりになるのが、アマゾンのレポートだと言える。

こちらはただ感想を読んだと言うだけでなく、実際に自分でも読んでみようと思って本当に買った記録だから重みが違う。そうすると、今度は「それを目当てに」なんて気持ちも湧いてくるが、それをやっちゃあおしまいな気がして、スタイルは変えていない。もともと自分の読書記録だし、あくまでもそのスタイルは維持するべきだと思うからだ。面白くないと思った本は、素直に面白くないと書いている。

例えば、最近本屋で山積みになっていた「あんぽん孫正義伝」なんかは、まったく面白くなかった。面白そうだと思っている人が、手を出すのをやめる手助けになれば幸いだ。チリも積もれば山となる。一件一件は大した金額ではなくとも、半年ほどすると新刊本一冊くらいになるので、アマゾンで本の購入に活用している。これはこれで一種のご褒美とも言える。

意外な産物を生みだした「自分のための書評」であるが、月に一度のレポートを楽しみにしつつ、本来の目的をそれる事なく、これからも続けていこうと思うのである・・・


【本日の読書】

偶然の科学 - ダンカン ワッツ, 青木 創  采配 - 落合 博満





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