2012年4月1日日曜日

新年度雑感2012

早いものでもう4月だ。いつもなら桜が咲いていても良い頃だが、今年は少し遅れている。地元では今日は恒例の桜祭りだが、肝心の桜の開花はまだもう少し先。今年は空振りのようだ。

午前中、品川駅前では国士舘大学の入学式に向かう人たちが列をなしていた。友人のフェイスブックでは早稲田大学の入学式を取り上げていたが、今日入学式を行う大学が多いのだろうか。私の時はもう28年も前になるが、もっと遅かった気がする。

最近は東大が秋入学への移行を表明し、それに追随する大学も増えている。
アメリカの大学は9月スタートだし、世界の流れに合わせるのだというが、個人的には疑問だ。いろいろと不都合はあるのかもしれないが、日本は日本だし、自らのオリジナリティをもっと尊重すればいいと思うし、桜と共に新しい年度を迎えるという伝統を守っても良い気がしている。

雑踏の中を歩いていたら、ポケットティッシュを配っていて、思わず受取った。
何気なく目を落とすと、資格の専門学校LECのものだった。
気になったのは、そこに書いてあった言葉だ。
「LECで公務員を目指そう!」

今若者たちは就職難で、正社員になれず派遣の身分に甘んじていたり、せっかく正社員になれても上場企業だって倒産するしで、より安定志向が強く公務員が人気なのだとか。そうした背景もあってのLECの宣伝なのだろう。LECの立場としては当然の宣伝だから悪いとも思わないが、それにつられて応じる若者の事を思うと、なんとも嘆かわしい気がする。

公務員は本来、「安定しているから」という理由で目指すものではないはずだ。
私にも二人の子供がいるし、いずれ就職となった時公務員を希望するかもしれない。
そこでその理由を聞いて、「国(地域)のためにこういう仕事をしたい」と言えば喜んで賛成するだろうが、「安定しているから」などと言ったらケリ飛ばしてやるつもりだ(まあその時までにそんなメンタリティを持たないように育てるつもりではあるが)。そんなしょぼくれた考え方だから、縮こまって魅力のない若者になり、採用面接でも目に留まらないのだろう。我が身を振り返ってみると、とても偉そうな事は言えない「就職選り取り見取りの売り手市場」時代の残党なのだが、そういう内面からエネルギーを発する若者に我が子を育てたいと思う。

明日からはまた新しい世代が社会に出てきて、我々サラリーマンはまた一つ終わりに向けて押しやられる。定年までのカウントダウンも始るし、子供の事よりも我が身をいかにまっとうするか、をそろそろ真剣に考えないといけない。今日と同じ明日で満足する事のないように、意識し続けたいと思う。

4年目に突入したこのブログだが、欲張って4つもブログを更新し続けているし、最近はフェイスブックも始めたしで更新頻度も落ちている。それがかなりのストレスになってきているし、少し落ち着けるためにもこれで一旦打ち切ろうと思う。当面雑感はフェイスブックで語るとして、いずれまた時間的なゆとりが生まれてきたら、別の形で再開するかもしれない。

長い間、駄文にお付き合いいただいたみなさまには厚くお礼申しあげます。



【本日の読書】
日本の未来について話そう -日本再生への提言- - マッキンゼー・アンド・カンパニー




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