2012年1月31日火曜日

クラッシック

音楽の趣味はと聞かれると、私はけっこう“雑食”系かもしれない。
ビートルズから浜崎あゆみまで、バッハから忌野清志郎や石川さゆりまでカバーしている。
どの分野が一番好きかと尋ねられても、難しいところだ。
その時の気分次第という答えになるだろう。
Queenな気分の時もあれば、ドボルザークな気分の時もあるのである。難点を言えば、「最近の曲にはついていけていない」というところか。

クラッシックはわりと好きな分野だ。
と言っても “広く浅く”だから本当に好きな人からみたら、笑われてしまうくらい入門編的な好みだ。好きな曲はといえば、一般的にメジャー な曲ばかりだ。高校生の頃はスメタナの「モルダウ」とかがだったし、「コブラ」に影響された時はひたすらショパンを聞いた。「ノクターン」なんかは簡単でわかりやすくていい。

ドボルザークは「交響曲第9番」がいいし、エルガーの「威風堂々」も好きだ(結婚式の入場の際に流してもらった)。バッハは宗教的な匂いに満ち溢れたオルガン系が好きだ。「トッカータとフーガ ニ短調」のパイプオルガンには特に心震えてしまう。またシンプルな「G線上のアリア」なんかも好きだし、バッハはわりと好きな曲が多いかもしれない。

そんなクラッシックには難点があって、それは「じっくり聞かないと聞いた気がしないし、じっくりと聞いているヒマなどない」という事だ。以前は、サントリーホールなんかへも足を運んでいたが、最近はすっかり足が遠のいてしまっている。心の余裕度のバロメーターだとしたら、今はまるでダメな時期だと言える。

しかし考えてみたら、クラッシックというのは凄い気がする。
300年以上も前に作曲されたのが、今に至ってもまだ世界中で演奏されているのだ。
きちんとホールで演奏されているばかりではない。映画の中に挿入されていたり、CMで使われていたり、着メロになっていたりして、実はけっこう身の回りに溢れている。

パッヘルベルの「カノン」という曲がある。
バッハやベートーベンやショパンやシューベルトや、思いつくままクラッシックの作曲家を挙げよと言われて、パッヘルベルの名前を挙げられるのは、けっこう詳しい人だろう。
一般的には知らない人の方が多い気がする。

しかし、パッヘルベルや「カノン」は知らなくても、曲は誰もが知っている。
わずか5分ほどの曲だが、(少なくとも日本では)知らない人はいないだろう。
音楽だけが、時代を越えてずっと残るというのも凄い事だ。
現代のポップスなど、どのくらい“長生き”するのだろう。

ビートルズの曲などは、今ではみんながカバーしている。
ちょっと気をつけていると、至るところでオリジナル曲はもちろん、カバー曲も流されている。娘の小学校の運動会で、準備体操のBGMが「オブラディオブラダ」だったのには驚いてしまったが、はたしていろいろな人たちにカバーされて受け継がれて、いったいどのくらい生き永らえるのだろう。興味深いが、答えを知る事ができないのが残念だ。

現代音楽ももちろん好きだし(その大半が「懐メロ」になりつつあるのだが)、これからも聞き続けるだろうけど、クラッシックも同じように楽しみたいと思う。
食後の一時にコーヒーを飲みながら静かにクラッシックを聞く。
そんなゆとりあるひとときを持ち続けたいと思うのである・・・


【本日の読書】

スティーブ・ジョブズ I - ウォルター・アイザックソン, 井口耕二  1Q84 BOOK 2 - 村上 春樹





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