2009年4月13日月曜日

留学その2

我が母校の財団が運営する海外派遣制度。
縁あってその派遣審査員に任命され、昨日行ってきた。
応募者は新一年生、在校生、卒業生(大学生)からなる総勢75名。
審査員6名が、それぞれ持ち点を持って一人一人を採点していく。
新一年生など入学式から一週間も経っておらず、湯気が出ている状態だ。
そしてみんなガチガチに緊張している。

質問は3問。
志望動機、自己PR、最近印象に残った事。
ポイントは、態度(挨拶、笑顔、好感度等)、表現(自分の言いたい事が伝わってくるか、取ってつけた他人の言葉でないか、言葉がはっきりと聞き取れるか)、論理(筋道が通っているか)である。
とは言え、大半は印象でかなりの割合が決まってくる。

やっぱり我が母校を代表してイギリスに行くわけで、イギリスに行けば「日本人ってこうなんだ」と思われるわけである。何よりも好感度が高い子の方が採点は甘くなる。どうせ言葉は十分に伝わらないのだ。せめて笑顔と一生懸命さで心が相手に伝わりそうな子の方が好ましく思うからだ。自分なりの基準を作って行ったが、なかなかどうして審査は難しい。
緊張で顔が引きつっている子、言葉が震えている子にマイナス点はつけられない。
結局、どの子にもマイナス点はつけられなかった。

審査員の合計点で順番に並べてみると、トップ10のうち実に9人が女の子。
笑顔でハキハキとしている子が上位に並んだ。
「何でも親にしてもらってばかりいるので、一人で親のいないところで頑張ってみたい」などと言う子には二重丸をつけてしまった。唯一の黒1点は、2年生の男の子。去年落ちたリベンジ派で、さすがに2年生ともなるとしっかりしていたが、男の子は総じてハンディをつけようかと思ったくらい評価は女の子より低かった。

上から順番に選んでいって、最後に同点数で並んだ5人から4人を選ぶことになった。
その中の男の子一人は、「男女調整のため」無条件で合格。
残り4人で審査員であれこれと悩んだ。
「この制度があるために入学を希望した」とあれば心情的に落としにくい。
「得意の書道を教えたい」とあれば文化交流的に入れたい。
結局、最後の決め手は一人が遅刻してきた点であった。飛行機に乗り遅れたら笑い事ではない。何より意欲があれば遅れる事はありえない。やっぱりこういう基本は大事だ。

落ちた子は残念だったと思うし、心情的にはみんな合格にしたいところだ。
これに懲りずまた来年チャレンジしてほしいものである。
合格した子たちは夏休みにイギリスへと向う。
きっと忘れられない経験をしてくるのだろうと思うと羨ましいかぎりである。
審査員としても良い経験のできた一日であった・・・


~蛇足~
申し込み書を見ていて興味を惹かれたのは、メールアドレスと趣味だ。
わけのわからないアドレスは何か意味があるのか、迷惑メール対策なのか?
○○p--q@○○・・・なんかは顔文字みたいだったし・・・
趣味「テレビ観賞」って何だそれは!
特技「バイト」ってどんなバイトだ!
それに「ゲーム」に「漫画」!?
確かに今や日本の文化だからなぁ・・・ 
    

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