2009年3月19日木曜日

心待ち

「花看半開、酒飲微酔、此中大有佳趣」
(花は半開を看る、酒は微酔に飲む。この中大いに佳趣あり)・・・菜根譚
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 段々と暖かくなってきた。
暦の上ではもう春だし、予報によれば早ければあと数日で東京にも桜が咲き出すらしい。
この時期、満開の桜の花が咲き誇る様を思い起こすと心が自然とウキウキしてくる。
桜の花に心を馳せるところは、私もしっかりと日本人のアイデンティティーが根付いているなと感じてしまう。
 
 実際に満開の桜を眺めるのはもちろん心洗われるのだが、その前の今の時分の雰囲気も好きだ。何せ桜は咲いたらすぐに散ってしまう。ようやく待っていた「その時」には、すでにカウントダウンが始っている。その儚さも桜の魅力なのだが、だからこそ、今の時分もいいのだと思う。
 
 何かイベントを控えている時、そのイベントそのものもそうであるが、それを心待ちにして過ごす瞬間もまたいい。そういえば大学4年の夏の終わり、最後のシーズンを前にしてグラウンドを眺めた時の事を思い出す。公式戦が始れば勝ち負けに夢中になる日々。そして結果が出た時はもうそれでおしまい。卒業して毎日顔を合わせていた仲間たちともバラバラになる。2度と同じチームで同じ時間を過ごす事はない。そう思うと何だかワクワク感とともに寂寥感を感じたのだ。
できればずっと今この瞬間を味わっていたい、と。

楽しみにしている旅行に行く前とか、デートの前とかもそうだ。
1週間で言えば金曜日の仕事を終えた後の雰囲気だ。
楽しい一時を心待ちにしている瞬間に愛おしさを感じるのである。
楽しみなイベントはなるべくゆっくりとやってきてほしい。
心待ちにする一時をゆっくり楽しみたい。
そう感じる3連休前夜である・・・
   

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