2008年12月4日木曜日

北風と太陽

北風と太陽のお話は誰もがよく知っている。
童話というより教訓として使われる事の方が多いような気がする。

「どっちが強いか」で争った北風と太陽。
ならばとそれを決める事になった。
結果はご存知の通り。
 
なぜ北風は負けたのか?
「太陽の方が強かったから」ではない。
北風の戦略ミスだ。
闘うフィールドを間違えたのだ。
 
教訓を聞いた人は誰もが自分は北風ではないと思う。
しかし、闘うフィールドを間違えたが為に実力を発揮できないで負ける人は沢山いる。
北風の事を笑えない人はたくさんいるのである。
 
では北風はどうすればよかったのか?
答えは簡単だ。
私なら太陽に一敗地まみれた後、すかさずリターンマッチを申し入れる。
「もう一回やろう!今度はあの旅人に上着を着させる勝負だ!」
 
太陽はバカの一つ覚えで燦燦と照りつけるが、旅人は上着どころか下着一枚になる。
次に北風がさっと吹きつけると旅人は身震いして上着を着込む。
これで1勝1敗だ。
 
最後の勝負も当然北風から仕掛ける。
最後はあの帽子を脱がした方が勝ちだ。
日差しが強くなれば帽子は脱がない。
そして一瞬にして帽子を吹き飛ばせば北風は勝つ事ができる。
 
そう、相手に勝つにはきちんと戦略を立てて臨まないといけない。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」(孫子)なのである。
いや、実に大事な教訓だと思うのである・・・
  

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