2019年8月5日月曜日

万座温泉

昨年の夏休みに母を連れて草津温泉へ行ったが、今年は万座温泉を選んだ。なぜ万座温泉かと言えば、そのあと従兄弟に会いに行く予定があったため、近い地域ということがその1つの理由であるが、もう1つの理由は、「過去に行った温泉で最も温泉らしかった温泉だったから」である。もう20年近く前になると思うが、銀行の元同僚らとスキー旅行に行った時の記憶が強く残っているのである。
 
 当時はスキーが目的であったため、温泉に対しては予備知識ゼロであったのであるが、乳白色のお湯に不用意に浸かり、結婚指輪が真っ黒になって驚いたものである。建物から外を通って部屋へ戻るのだが、タオルがたちまち凍ってしまったのも驚きであった。そんな「原体験」があったがゆえに、もう一度行ってみたいとなったのである。できれば当時泊まった温泉旅館と思ったが、もうその名前は記憶になく、やむなく選んだのが「万座ホテル聚楽」である。

白糸の滝
 北軽井沢から鬼押ハイウェー、万座ハイウェーと有料道路を通って登って行く。有料道路と言っても良いのは景色ぐらいという程度の道路(でも建設は大変だったのだろうから有料もやむなしなのだろう)を通る。途中に自然遊歩道なんかがあるからちょっと車を止めて楽しむのも良い。林の中は気温も低く東京の災害的な暑さから逃れてきた身としては誠に涼しく、ウグイスの鳴き声が木々の間によく響き渡り、川のせせらぎとともに心地よく心身ともにリラックスできる空間である。久しぶりに訪れた白糸の滝のあたりはご時世なのか中国語が飛び交う。

所々の禿山は硫黄の影響か?
 そんな林間コースを抜けて万座温泉に入ると、途端に硫黄の臭いが車内に入ってくる。禿山も目につくようになるが、硫黄の成分の影響なのだろう。なんと標高1,800メートル。真夏に温泉といっても、あたりは涼しいので気にならない。肝心のホテルであるが、ホームページによると3つの魅力「PH3.2乳白色の高濃度硫黄泉」「標高1,800ⅿの食彩」「広々洋室から寛ぎの和室まで」を歌っている。しかし、残念ながら満足できたのは温泉だけであった。

バイキングの夕食は、グルメの妻に鍛えられた身としてはそれほどでもなく、部屋もよかったのは広さだけ。温泉効果もあったのだろうが、夜中に暑くて目が覚めてしまったが、部屋には扇風機しかない。エアコンがないのは「必要ないから」という理由を後で聞いて納得したものの、寝られない暑さの中で我慢しきれず窓を少しだけ開けて寝たが、外気はあまりにも涼しく風邪を引くかもしれないとおっかなびっくりであった(それでも適度に冷えて朝までなんとか寝られたのである)

絶景露天風呂
自慢の絶景露天風呂は自慢するだけあり、なかなかのもの。明るいうちは自然と一体化した気分に浸れるが、夜は真っ暗な闇が眼前に広がり、ちょっと恐怖感を覚える。一方で、晴れていればまだしも、曇っていたため星が見られなかったのが残念極まりなかったものである。それにしてもあかり1つない闇を見ていると、昔の人がその中に恐怖を見たのもよくわかる。ドラキュラや狼男が昼間に現れない理由もよくわかるというものである。闇夜は、昔の人に自然と恐怖を起こさせたのであろうことが容易に理解できるのである。

チェックイン後と夕食後、そして朝食前と例によって三度入浴。体からは硫黄の臭いが滲み出る。ここのところ感じていた右肩の痛みや、騙し騙しラグビーの練習をこなしていたかかとの痛みもなんだか和らぐ。普段、腰の痛みを訴えている母も温泉に入ると痛みがなくなりよく寝られると喜ぶ。まぁ、自分のことより年老いた母親が喜ぶ姿が何よりである。子供達も妻とも休みのスケジュールが合わず、今年も家族バラバラであるが、それはそれで良いかもしれないと感じている。

翌日は従兄弟と深夜まで飲み明かす。昼間は寂れた地方の町なのに、夜は全盛期の昭和の雰囲気を残したスナック街もなかなか良い雰囲気。就職した頃は、仕事帰りにスナックに連れて行かれ、みんなで騒ぎタクシーで帰ったものだが、最近はそんなこともなくなってしまった。美人ママさんに適度におだてられ、ほろ酔い気分でホテルに戻る。まるでタイムスリップしたかのような「昭和の夜」を満喫する。こういう夏休みもまた良しではないかと思う。

 今は亡き祖父母と御代田の叔父叔母の墓参りをし、災害的な暑さの東京に戻る。まだ夏休みは残っているが、しばし余韻に浸りたいところである。また来年も同じパターンの休みがいいかもしれないと思う。そのうち海外旅行に行きたいとも思うが、いろいろ将来に楽しみを残しておきたいと思うのである・・・




0 件のコメント:

コメントを投稿