2017年4月23日日曜日

スーパーフライデー(その1)

我が家では携帯はみんなソフトバンクである。このところ、キャンペーンでやっている「スーパーフライデー」のサービスを妻も子供も楽しんでいる。今月はサーティワンアイスクリームの「レギュラーシングルコーン」プレゼントだ。私は、どうもサーティワンアイスクリームを1つもらうために並ぶのに気が引けてもらっていないが、家族には好評なのでまぁいいサービスなのではないかと思う。そんなサービスを見ていて、あれこれとくだらないことを考えた。

この「スーパーフライデー」は、昨年後半から始まったサービスだ。ソフトバンクが利用者向けに、吉野家、サーティワン、ミスタードーナッツ、そして今年に入りファミマ、サーティワンと続いている。タダでもらえると言うのはありがたいことで、私は吉野家とミスタードーナッツとファミマは利用させてもらった。なぜ、すべて利用しないのかと言うと、それは私が関西人の妻曰く「ええかっこしい」だからである。

どのサービスも金曜日には長蛇の列であった(ファミマは違った)が、私が利用したのはいずれも「ついで買い」ができるものだ。ドーナッツは2個サービスだったが、4つ買った。ファミマでは、サービスのファミチキは昼の弁当を買う時にもらった。どうも「タダのものだけもらう」と言うことができなかったのである。吉野家は、牛丼一杯無料サービスであったが、これは「ついで買い」がしにくく(一品頼んでもよかったのだが、精算がめんどくさそうだったからやめたのである)、普段通り頼んで終わった結果である。

サーティワンは、家族はそれぞれタダでもらっているし、自分の分だけタダでもらうのは気がひけるし、かと言ってこの季節に2つも食べるかと思ってやめてしまったのである。「ええかっこしい」と笑われようと、タダのモノだけもらって帰ると言うのは、大人としていかがなものかと言う気がしてできないのである。そうして家族の分まで余計にドーナッツを買って帰ってきた私を見て妻は呆れたが、私からすると「半額」でも十分ありがたいと思うことにしている。

妻には笑われるが、私のこういう「ええかっこしい」、言い換えれば「見栄」はおかしいのであろうかと思うが、人間誰しも「見栄」はあるだろうし、もう心底染み付いてしまっているから変えられる者ではない。例えば女性とランチに行って、デートなら相手の分も払うかもしれないが、そうでないなら払わなくても不自然ではない。だが、それでも何となく居心地の悪さを感じてしまう性分なのである。部下にたまに奢るくらいなら不自然ではないのだろうが、いつもだとおかしいかもしれないし、そのあたりは個人の感覚なのだろう。

雇用機会均等法の時代を生きる今の若者たちは、男女の「割り勘」にそれほど抵抗感がないのかもしれない。そういう感覚からすると、「タダなんだからそれだけもらって何がおかしいの」と思うかもしれない。「タダだけだと悪い」という感覚が何となくあって、ついで買いでせめてもの「罪滅ぼし」をする私は、「ついで買い戦略」に絶対引っかからない妻からすると物笑いのタネのようである。妻は日頃からスーパーの「ついで買い戦略」には断固として対抗しているので、場慣れしているところがあるのかもしれない。

そうした個人の感覚を笑いたければ笑えと妻には心の中で言う。こればっかりは個人の居心地の良い感覚なので仕方がない。笑われようと変えるつもりはない。あえて言うなら、タダはありがたいが、「ついで買い」しやすいものだと尚ありがたいと言うところだろうか。自分の感覚は変えようがないので、今後もまだ続けるのなら、そう言うサービスをお願いしたいとソフトバンクには思うのである・・・






【今週の読書】
 
   

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