2016年3月13日日曜日

広告の世

近頃、ネットのアンケートやゲームコンテンツを提供しているサイト見ていて気がついた。
そのサイトでは、ゲームやアンケートに回答するとポイントがたまる仕組みを提供している。
ゲームは簡単なパズルゲームの一種であるが、途中やたらと商品のCMがポップアップで出てくる。

アンケートも同様に質問の上下にCMが表示され、そもそも質問も「こんなの聞いてどうするのだ」という内容だったりする。
なんでか、と考えていて気がついた。
これはゲームやアンケートという体裁をとってはいるものの、実は広告そのものなのだと。
アンケート結果など、多分どうでもいいのだろう。

Googleなどの検索サイトやFacebookなどのSNSは、基本的に無料で利用できる。
だが、サイトの運営には当然お金がかかる。
それを支えているのは、「広告」による収入だ。
これは民放のテレビと同じである。

先のアンケートも、アンケートと称して利用者にページを次々と表示させ、そこにある広告を見させるのが目的なのである。
それが証拠にアンケートの質問は、どうでもいいような内容だし、真面目にアンケートのみを目的としている「マクロミル」などのサイトでは、商品広告は一切ない。
無理やり広告を表示させても、ゲームやアンケートに答える人が見るかどうかわからないし、そんなんで広告価値はあるのだろうかと疑問に思うが、それでも「表示させた」というだけでお金は取れるだろうから、構わないのかもしれない。

そういえば、広告の世界は広く、中には自家用車をペイントして広告にしてしまったり、自分の顔を広告スペースとして売っている例があるのを以前何かの本で読んだことがある。
不特定多数の人にとにかく商品を告知させるという目的に合いさえすれば、媒体はどんな形でも構わないのかもしれない。

となると、その応用で何かいろいろとできそうな気がしなくもない。
例えば、今会社の主業務は不動産賃貸業であるが、何らかの手段で広告収入を得られれば、「タダで住める部屋」というのを提供できるかもしれない。
もっとも、広告の目的は「不特定多数の人に商品(サービス)を知らしめること」とするならば、部屋に住んでいる特定個人が対象では難しいかもしれない。
もう少し何か大々的なスケールで考えることが必要かもしれない。

それにしても広告というのは、テレビのコマーシャルもネットの広告も煩わしいからない方がいい。
しかし、なければタダでサービスが手に入るという今の便利さが失われてしまう。
そういう事業では、広告がその根幹を成しているわけで、そうなると無碍に否定もできない。
誠に不思議な存在と言えるかもしれない。

そもそも世の中は物を売り買いすることで成り立っているわけだし、それには広告も一定の役割を果たしている。
回避しようとするよりも、うまく付き合うようにした方がいいのかもしれない。
さしあたっては、何か自分たちの事業と絡められないか、を考えてみようかと思うのである・・・



【今週の読書】
 

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