2011年7月6日水曜日

大学病院にて

T病院のH先生に紹介していただき、N医大病院に行った時の事だ。
先生から「混むだろうから早目に行くように」と言われ、父と母は受付30分前の8時に病院に入った。私は、仕事の段取りをつけてから合流。
その時点で9時半。母は最初の初診受付を終え、専門外来の受付で待っていた。

混み合う受付で瞬く間に1時間が過ぎる。呼ばれる気配はない。
何やら待ちわびたおばちゃん達が互いに話し始める。
「私は9時半の予約なのよ」(ってことは予約したのに1時間も待たされているわけだ)
「あら、私は10時半よ」(ってことはあと少なくとも1時間は待たされるわけだ)
うんざりしてそんな会話を聞く。

9時半のおばちゃんが母に話しかける。
「お宅は何時?」
母は初診で予約はない事、8時から来ている事を告げる。
「んまぁ~、それはお気の毒っ!」
と、そのタイミングでおばちゃん呼ばれる。
「先生に言ってあげるわね」と言いながら、診察室に消えた。

すぐにおばちゃん出てきて、「先生に言ったら先に診てくれるって、入りなさい」と、何と順番を譲ってくれる。先生に聞いたらまだ受付に書類はあったと言う。大学病院だし、何といっても教授だし、混み合っているしで、受付の人が教授に気を使って後回しにしていたのかもしれない。かくしてお節介なおばちゃんのお陰で、母は受付から「3時間で」先生に診てもらえる事になったのである。

診てもらえたはいいが、その間ホントに3分程度。
H先生の分厚い紹介状のお陰もあるが、助手の先生のところへ回され、今後の手続きの説明を受けて終了。会計へと進む。    会計は自動機を使ってスムーズに終わる。領収証に薬の受取証があり、それを院内薬局に出すと薬がもらえるシステムである。薬の待ち時間を見ると45分・・・

手持無沙汰な待ち時間、ふと領収証を見る。
料金は3,500円。「高いな」と思いつつ、明細を見ると、うち3,000円は「自費」とある。
「なんだろう」と思いながら、普段であれば気にしなかったかもしれないが、どうせ暇だしと窓口で聞いてみる。

「紹介状お持ちでないですよね?」と窓口のお姉さん。
「いえ、持ってきましたよ」
「えっ・・・・・・・・・」
あれこれキーボードを叩いて後、「あちらの窓口でご説明します」

どうやら手違いのようだった。
紹介状があれば、初診扱いにはされないらしい。
大学病院にやたら初診が殺到しないようにとの制度なのだろう。
まあ気長に待ってるから、早い方から呼んでくれ。

かくして顔を上げずに「申し訳ございません」と言う別の窓口のお姉さんから3,000円を受け取り、求めなければ説明もせずに薬を渡そうとする薬剤師さんから薬を受け取り、げんなりしながら病院を出たのは12時過ぎ。梅雨の合間の夏の日差しが、よけい眩しかったのである・・・

【本日の読書】
「やめないよ」三浦和良
「極秘資金」長岡哲生

     
    

0 件のコメント:

コメントを投稿