2009年9月15日火曜日

リーダー

 ここのところ毎年8月の終わりから半年間、社会人向けの講座に主催者の一員として参加している。今年4期目となるが、その第1回講座が開講した。月に一回、テーマごとに講師を向え、そのテーマについてディスカッションをするのである。受講生は30~40代の社会人。自分で会社を経営していたり、サラリーマンだったりといろいろである。準備もそれなりに大変であるが、刺激もあるので良い機会だと思っている。

 初回の今回は「リーダーシップ論」。古今東西のリーダーの姿や学者の意見などから、あるべきリーダー像を論じる、というものである。普段こんな議論など真面目にする事もないのでいい経験ではある。

 さてみんなの真面目な議論を聞いていてふと考えた。「自分はリーダーたりえるのだろうか」と。結論としては、「否」であった。別に謙遜しているわけではない。ただ、「リーダーになりたいか」と問われれば、「否」と答えるのみである。積極的にやりたいとも思わないし、それゆえにリーダーたりえるとも思えないのである。

 過去には、例えば高校時代にはラグビー部のキャプテンをしていたり、その後大学時代もキャプテンの出ない練習試合などではゲーム・キャプテンを務めたり、仕事なんかでも否応なしにリーダーとなったりした事はあるし、たぶんやればそれなりにこなせるとは思う。ただ、そうしたいとは思わないのである。かといって大勢のフォロワーに埋没するのも嫌だし、独自の世界を作って一人楽しむ事に居心地の良さを感じるのである。

 リーダーに必要な要件は?「影響力」、「人間力」、「結果を出す力」・・・そんな議論が続く。確かに集団を纏め上げていくのにはそんなものが必要になるだろう。いつもどこかで楽をしたいと考えてしまう私にとって、そんなエネルギーを要求されるのはたまらないと考えてしまう。

 世の中にはそんなリーダーに進んでなりたいと思う人もいる。そういう役割が苦にならないのだろう。それはそれで素晴らしい事だ。だが私にはあわないなと思うのである。主催者側であるのにそんな事を思いながらみんなの議論を聞いていた。

 こればっかりは性格だからしょうがないだろうと思うのである・・・


【本日の読書】
「野村主義」野村克也
「重力ピエロ」伊坂幸太郎

     
    

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