2009年2月21日土曜日

肉食草食

かつて女性が男性に求める条件として、「三高」という事がもてはやされた。
「高学歴」・「高収入」・「高身長」である。
それを聞いて「てやんでぇ、男は中味だ!」と言って、一生懸命体を鍛えていた気がする。

それがどうやら今の時代は「三低」らしい。
といっても「低学歴」・「低収入」・「低身長」では、もちろんない。
「低姿勢」:女性を大切にし、全般に丁寧で威圧的でない等の真摯な態度、他の人を尊重する姿勢。
「低依存」:家事や身の回りの諸事をパートナーに頼らず、お互いを尊重し束縛しない。
「低リスク」:リストラや事故・事件等に巻き込まれることの少ない職種、または資格・免許を持っている。安定収入。

まあ、言葉は違えど「好きな事言ってらぁ」ってレベルでは同じである。
といっても、男も好きな事言ってるからお互い様ではある。
幸いな事に結婚してしまったので、今さら女性に選んでもらう必要はなく、そういう意味では余裕である。

かつてほど女性に対してガツガツする事もなく、今ではゆとりをもって付き合えるし、そういう女性の友人がたくさん欲しいな、などとも思っている。
これも年を経てナイスミドルに近づいているのかと思っていたら、最近の若い男もどうやらそんな傾向の者が増えているらしい。

【酒を飲んでも乱れず、すきがあっても体を求めず、異性との関係でも心地よさを重視しガツガツしない】らしいのである。
「なんだ自分と一緒じゃないか」と思っていたら、そういうタイプの男を今は、【草食系男子】または【お嬢マン】と言うらしい。

というと俺は草食系か?
お嬢だあ?
そう言われると腹立たしくなる。
飼いならされてお行儀良くなったワンちゃんみたいじゃないか。
と言っても、昔は「良い人ね」と女性に言われると屈辱的に思っていたものが、今では心地良く思うようになっている。

やっぱりベジタリアン化しているのだろうか?

メタボリックボディには良いかもしれないが、心の中まで草食系にはなりたくない。
かといっていつまでもよだれ垂らしているオオカミでもみっともないし・・・
ここはやっぱり尊敬するジェームス・ボンド系を目指そうと思う。
昔は、“タキシードを着た狼”とも言っていたが、やはり死ぬまで肉食系でいたいものである。

そんなことをつらつら考えた次第である・・・
     
     

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