2021年11月3日水曜日

最近のニュースより

 先週は秋篠宮眞子さまの結婚が話題となっていた。と言っても、通常のようなお祝い色はなく、ネットには批判が溢れている。それを見れば、皇室という温室育ちの眞子さまがPTSDになるのも無理からぬところがあると思う。個人的にはあまり関心がなかったので記者会見も見ていないが、批判する人というのはどんな考えなのかは興味のあるところである。それだけ皇室を我が事と考えているのだろうかと思ってしまう。

 私は皇室には敬意を払うが、それ以上でも以下でもない。眞子さまがどんな相手と結婚しようと本人が良ければいいと思うし、親である秋篠宮ご夫妻がいいのであればそれでいいと思う。そもそも発端は、相手の小室圭氏の母親の問題である。小室氏本人の問題ではない。母親の問題なのになぜ問題視するのだろうか。相手としてふさわしくないというのであれば、やはり皇室の人間と結婚するには「家柄」が大事だということなのだろうか。

 「説明せよ」と言ったって母親の問題である。小室氏本人が釈明したところで、事実は当事者同士(母親とその相手)しかわからない。当然、双方言い分が違うわけで、どちらが正しいのかは藪の中である。そもそも母親の相手にしろ、男が女に金を出したのであれば、後から返せはみっともない。約束があったのならそれは不履行であって、民事訴訟の問題か場合によって詐欺となれば刑事事件である。週刊誌に売るネタではない。そのスタンスが既に胡散臭い。

 皇室一族と結婚する相手は、家族も含めて品行方正でないといけないという考えなら理解できる。そういう「あるべき論」があってもいいと思う。そういうあるべき論に対しては、家族というより自分自身品行方正とは決して言えない身としては、端から対象にすらならないのだなぁと思うばかりである。さらに話題を提供した週刊誌に対する賞賛の声についてはとても賛同などできない。普段から芸能人の不倫やスキャンダルを報じていて、そんな仕事をして面白いのかと疑問に思っているからである。自分だったら絶対にやりたくはない仕事である。

 そもそも人は誰でも人に言えないもの、知られたくないものはあるだろう。犯罪行為を暴くならともかく、不倫や熱愛などはいいじゃないかと思わずにはいられない。覗き見趣味なのだろうが、私も人に知られたくないことはたくさんある。つい先日も、通勤電車の中で行儀のよろしくないサラリーマンに蹴りを入れたところだし、一般人だから助かっているものの、著名人だったら袋叩きだろう。

 小室氏は、試験に落ちたら落ちたでまた批判される。落ちたと言っても、ニューヨーク州の司法試験であり、英語という壁を乗り越えての受験である。受けるだけでも凄いと、宅建は2回目で、マンション管理士には3回目でようやく受かった私としては思ってしまう。批判する人はさぞかしご立派な資格をお持ちなのだろう。「あなたたちの中で罪を犯したことのない者だけがこの女に石を投げなさい」とはイエスの言葉であるが、私は小石すら投げられない。公的な立場にいる人は大変なんだなぁとつくづく思う。せめて私は無関心でいたいと思う。

 そんなニュースは衆議院選挙で消された感がある。新聞をはじめとして、メディアは「自民党が絶対安定多数」と報じていたので、自民党が圧勝したのかと思ったが、よく見てみると自民党は議席を減らしている。際立つのは日本維新の会の30議席増。であれば「維新圧勝!」とでも報じるべきではないかと思う。ニュースは印象操作が強い。よく中身を見てみないと騙される好例である。ざっくり言えば、自民党と立憲民主党の票が維新に流れたと言えるわけで、「自民には入れたくないが、立憲民主にも入れたくない」という表れだろう。

     選挙前 選挙後 差異
自民    276    261   ▲ 15
公明     29 32 3
立民 109 96 ▲ 13
共産 12 10 ▲ 2
維新 11 41 30
国民 8 11 3
れ新 1 3 2
社民 1 1 0
N党 1 0 ▲ 1
諸派 1 0 ▲ 1
12 10 ▲ 2 
合計    461 465 4

 立憲民主は野党第一党としての役割をどうも果たせていない。立憲民主党も共産党も自民党のアラ探しばかりで独自の主張が印象として表に出てこない。もちろん、独自の政策もあるのだろうが、メディアに出てくる姿は自民党批判がほとんどである。その点、維新は自民党を是々非々で批判するところは批判し、支持するところは支持している。その内容はともかくとして、独自の信念を感じさせるところがある。今後のさらなる躍進を期待したいところである。

 ニュースはいろいろな意見があって面白いと思う。1つのニュースにも見方によって解釈は様々である。そういうニュースを何も考えずに受け入れるのではなく、これからも自分の意見と照らし合わせながら眺めていきたいと思うのである・・・

Engin AkyurtによるPixabayからの画像 



【今週の読書】
  



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