2017年11月8日水曜日

24時間常在勤

先週の日曜日は仕事であった。私の勤める会社は土日祝日を休みとしているのだが、不動産業という仕事の場合、どうしても土日に仕事をせざるを得ないことが多々ある。賃貸の募集は土日が中心となるし、その期間中は、出社とまではいかなくても電話を受けられるようにしていることは必須である。私が入社する以前は、社長が電話を受けていたようだが、今は私がそれを自ら買って出ている。

最近、働き方改革という言葉を耳にする。それは働く時間をできるだけ短くしようとするもので、その趣旨からすると私の行動は真逆ということになる。と言っても、中小企業だから労働環境が劣悪で止むを得ないというわけではない。必要と感じ、すべて自らの判断でやっている。そして、それをむしろ楽しんでいるところもある。決して嫌々ながらストレスを抱えてやっているわけではない。

一応、役員だから労働基準法の縛りもなく自由にできるという事情もあるが、会社の業績を担っているという自覚と何よりもそれを楽しんでいるところが大きい。これがもしも社命でやらされていたら、まったく違っただろう。その成果は十分出ていて、今現時点で空室はゼロだし、業績も順調に回復してきている。それもモチベーションになっているが、土日も仕事をしていて苦にならないのは、「自主性」の一語に尽きると思う。

昔、「24時間戦えますか?」というテレビコマーシャルがあった。今だったら大炎上かもしれないシロモノだったが、今の自分なら(必要なら)ためらわずに「できる」と答えるだろう。大学を卒業して銀行に入った当初、最初に仕えた上司は仕事が好きと公言して憚らない人であった。休み返上で嬉々として働く姿に、「他に楽しみがないのか」と思ったものである。実際、「仕事が趣味」だと語っていたから他にはなかったのだろうが、今ならその気持ちはよくわかる。

働き方改革の趣旨はよくわかる。自殺者なんか出ていたらそれはやっぱり異常だし、すべての人が仕事が趣味というわけでもあるまい。その意思に反して長時間労働をさせられるのは、やはり防ぐべきだろう。ただ、自分の経験からして仕事の面白さがわかってくると、働くことも苦にならない。外側から制度を作るのはもちろん良いと思うが、内側から仕事に喜びを見出せるようにする方がもっと良いと思う。(どうやって実現したら良いのかはわからないが・・・)

私も仕事人間というわけではない。ちゃんと趣味はあるし、そのための時間確保はきっちりやっている。最近は知り合いの伝手を頼ってシニアのラグビーチームに参加させてもらい、毎週土曜日に汗を流している。もともとただ走るのは嫌いなたちなので、仲間たちとボールを使って運動するのにラグビーの練習はちょうど良いのである。今はいい環境にあるとつくづく思う。

仕事ではプレッシャーもあるし、決して楽ではないが、一方でそのプレッシャーを楽しんでいるところもある。給料ももっともらいたいし、会社のみんなの給料ももっと上げたいと思う。そういう意味で、まだまだこれからも週7日間働くつもりで(もちろん合間にしっかり休みを取るが)いたいと思う。いずれ子供達も社会に出て行くことになるだろう。その時、楽しんで働くオヤジの背中を見せたいと思うのである・・・





【今週の読書】
 
    


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