2017年6月4日日曜日

誕生日を迎えて

6月は誕生月である。もう誕生日だからといって昔感じていたような「特別感」はないものの、それでも人生の節目として、ちょっと立ち止まって、今自分のいる場所を眺めてみるくらいのことはしたいと考えている。

総勢10名の中小企業に転職して2年半。大銀行にいた時のように組織に絶対の安定感はないものの、社長と一緒に会社を動かしているという充実感はあり、中小企業であってもそこそこの年収とやりがいとで仕事には満足している。会社をもっと大きくしたいと考えているので、エキサイティングに頑張りたいと思う。自分だけの満足だけではなく、共に働くみんなにも自分が来て会社が良くなったと思ってもらえたら幸いである。

その会社までの通勤時間は1時間20分。大半が電車の中である。しかしこの時間は、私にとって「読書タイム」であり、苦にならない。もっとも朝66分の電車に乗るからであり、30分も遅い時間になるとラッシュでえらいことになる。この時間帯を外すことは難しい。そしてその読書は、会社の経営にかなり役立っていると感じている。どの本が、というよりも「長年の蓄積」であると思う。「門前の小僧」ではないが、気がついたら力がついていたという感じである。多くの人が読書の効能を説いているが、それは真実である。

昨年、宅地建物取引士の資格を取得し、今年はマンション管理士の資格取得を目指している。もともと資格については懐疑的ゆえに、「宅建の資格など取っても」と思っていたが、社命とあっては無視もできずに取ったものである。すぐに役に立つとは思えないが、マンション管理士はやはり業務上のイメージが違うと思うので、これは何としても取らないといけない。宅建の知識も役立っているので、そう考えると宅建の資格を取ったのも無駄ではなかったと思う。実利を重んじる私としては、「資格などなくても」と思うものの、持っている人の発言力を考えると、やっぱり取らざるを得ないところである。

その勉強はと言えば、私は昔から父親譲りの「コツコツ型」である。今は「週10時間」というノルマを決め、それは例えば平日は1時間、休日は2日で5時間といった内訳であるが、これをきっちりこなしている。これをこなさないと好きな映画も観られないと自主ルールを定めている。「詰め込み型」よりも性に合っていて、このやり方が心地良い。もっとも記憶力の減退だけは如何ともしがたいものがある。

たぶん、間違いなく人生の折り返し地点は過ぎていると思う。いつ過ぎたかは、「その時」になってみないとわからないが、53歳ともなればもう過ぎているだろう。残りの人生で今のうちにしかできないことと考えると、体力的なことだろう。好きなラグビーは大学のシニアチームで、コンタクトプレーのない練習だけで満足していたつもりが、もう少しやりたくなってきてしまった。これこそ今がラストチャンスだと思うが、怪我はやっぱり怖いところである。鍛えていた頃ならともかく、今は運動すらたまにの状態である。それならなぜというところであるが、そこはラグビーの魅力ゆえとしか言いようがない。

ただし、何となく今の年齢ならではのやり方がありそうな気もする。若い頃は、力と力の対決を良しとしていて、たとえばタックルは相手の勢いを上回り仰向けに倒すものだと思っていたが、相手の力を受け流しボールを殺すタックルができればそれもまた良しだと思うのである。3月にやった試合では、2つほどそんなタックルができたのである。そうなれば怪我のリスクも減るだろうし、運動する張り合いも出てくるというもの。時間もあるし、ぜひやってみようと思う。

最近読んだホリエモンの本で、ホリエモンは「言いたいことを言う」と言うことを語っていた。その通りだと思うが、難しいのは相手も人間だし、場合によっては対立が生じる。でも黙って従うのもストレスである。ホリエモンは気にすることなく言っちゃっているらしい。でもそれでいいのかもしれないと思う。高校の同窓会の幹事をやめたのも、社会人の勉強会をやめたのもみんなそれ。自分の欠点だと思っていたが、ホリエモンによればそれでいいらしい。ちょっと勇気が出てくる。

とは言え、人間関係はこの世で社会生活を営む上では一番大事だと思う。いろいろな意見があって、それはそれでいいと思う。問題は自分がどう感じるか。今はまだ何が正解かわからない。ただストレスになることはやりたくないし、それが巷で言われる「自分らしく生きる」と言うことなのではないかとも思う。試行錯誤しながらやっていきたい。

これから1年間、どんな人生になるのか。周りの変化もあるだろうし、自分でもよくわからない。ただ、11日を大切に、好きなように生きていきたいと思う。家族との関わり、友人知人との関わり、仕事にラグビーに映画に読書。不平不満を減らし、わずかな喜びを大切にし、残りの人生を悔いなく楽しみたいと思うのである・・・





【今週の読書】
  
   

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