2012年7月14日土曜日

教師と親と・・・

 小学校6年の娘のクラスは今問題を抱えている。男の子を中心に反乱が起こり、女性の担任の先生はとうとう休職に追い込まれてしまった。緊急、そして臨時と二つの保護者会が開かれたものの、校長先生は問題先送りに終始(ええ、その件につきましては新しい先生が来ました時に・・・)。だいぶ父兄の顰蹙を買ってしまったようである。

中心となっている悪童が一名(悪童1号)。
その影響下で共に行動しているのが2名(悪童2号、3号)。
雰囲気によって影響されるその他大勢という構図。
対応策として、親が教室で見張りをする事に。

ところが毎日出てくるのは悪童3号のお母さんだけ。
中心となる1号のお母さんは仕事もあってほとんど来ない。
学校公開の時にはみんなに交じって来たものの、その場でも態度の悪い我が子を注意しようともしない。そうしたスタンスに、父兄の中からも疑問の声も上がっている。

担任代行の副校長は、妻に言わせると「言っている事は正しいが、言い方がまずい」。
副校長の対応にも疑問の声。そして臨時保護者会では、ついに副校長と悪童1号のお母さんが真っ向から衝突。筋から言えば副校長の方が全面的に正しいが、そのモノ言いに悪童1号のお母さんが逆ギレしてしまったらしい。どっちもどっちで、非常に居心地の良くない保護者会になってしまったようである。

当事者以外には面倒な事態である。
まずは根本的な原因として悪童1号の問題行動がある。
そうした行動がどこから来ているのか。
転校生だと言うが、親の言動からすれば家庭環境に問題があるのかもしれない。
真の原因がわかれば、必然的に対応法も決まってくる。

親に正論をぶつけるだけでは解決できないかもしれない。
我が子は誰だって可愛いだろうし、将来きちんとした大人になって欲しいと思うだろう。
それには今ここでしなければならない事がわかれば、協力はしてくれるだろう。
働いていて難しいなら、誰か他に頼るという考え方もある。
保護者会に集まった親に協力を呼び掛けてみれば解決できる問題なのかもしれない。

悪童は悪童、その親はモンスターペアレンツと決めつけないで、彼らが抱えている問題を解決して上げるというスタンスが学校側にあれば望ましい事だ。一番中心となるべき校長先生は、「来年春にはみんな卒業してメデタシメデタシ」と思っていると思われても仕方ない対応振りだ。
・悪童1号を個別に呼び出してよく話を聞いてみる。
・親(できれば両親)と個別に面談して学校での子供の態度を説明し、家庭での様子を聞き、親としての考えを聞く。
面倒だが、私だったらこういう事から始めてみると思う。

今大阪の橋下市長はツイッターで、公務員教師の改革案を盛んにぶち上げている(対象は教師だけではなく公務員全般に広く及んでいる)。「公務員という身分に守られていてはダメだ」という一連の意見は確かに傾聴に値する。だが親の評価を気にするのもいかがなものかと思う。親がいくら文句を言おうと、未来の日本を背負う人間を真剣に育てようとしているのなら、そういう先生こそ支持したいと思うし、そのために身分を心配しなくてもいい公務員の方が都合がいいなら、公務員で良いだろう。

だが、時間が経てば制度も疲弊し、身分の安定こそが第一となってしまうのも摂理なのかもしれない。
「教師は聖職」
「先生の言う事こそが間違いなく正しい」
「学校で先生に怒られたなんて言えば、それだけで家で親父に猛烈に怒られた」とかつて父は語ってくれた。戦前の教育も、部分的には良かったのだと思う。

先生には教育に対する熱意を、親にはそんな教師への信頼と協力こそがあれば良いと思う。
互いの悪い点を探すのは簡単だが、大事なのは悪童1号の未来と同じクラスの子供たちの未来だ。今一度その事実を認識するところから、ほつれた糸を解きほぐすべきだと思う。自分自身、その他保護者の一人として何かした方がいいのだろうか、できるのだろうか。そんな事もあわせて考えてみないといけないだろうなと思ってみたりしたのである・・・
   
  



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