2012年6月19日火曜日

習い事

 息子は現在、週に一回スイミングとダンスに通っている。いわゆる習い事というやつだ。スイミングは娘もやっていたが、今は塾通いで1年間の休会中。娘はその他に英語教室にも通っている。習い事というのは親の意見がかなり大きくモノを言う。スイミングなどは二人ともベビーのうちから連れて行っていたから、嫌も何もない。物心ついた時にはすでに通っていた状態である。水泳は私も妻も子供の時に通っていて、やっぱり泳ぎくらいはできるようにしてあげたいと意見が一致したのである。

 息子のダンスは偶然の産物。本当は空手を習わせたいと考えた妻が、息子を連れてスポーツジムに見学に行ったところ、たまたまダンスのレッスンをやっていて、子供の生徒を募集していたそうである。学校でもこれからはダンスも必修科目になると騒がれているが、こればっかりは両親とも教えられないし、聞いたら本人もやりたいというので、入ってしまったらしい。

 そもそも私は柔道をやらせたいと思っていたのだが、妻は「ガニマタになる」と反対。空手よりも柔道の方が実践的だし、ここは譲れないと思っていた。議論は確か平行線だったはずなのだが、平日に自由時間があるという利点を活かし、妻が強行突破。由々しき事態なのだが、結果的には「なんじゃそれは」という展開になってしまった。それにしてもダンスが必修というのも、気の毒というか、昔でなくて良かったというべきか・・・

 そういえばその昔、銀行のラグビー部時代に練習でエアロビクスをやった事があった。シーズン初めの頃に、リラックスして体を動かそうという意図だったと思う。講師の先生を呼んで(もちろん女性だ)、音楽に合わせて芝生の上で体を動かした。若い女性のインストラクターとむさっ苦しい男ばかりの集団だ。傍から見ても、けっして良い眺めではなかったと思う。

 始ってみたら実は凄く大変だった。動きもそうだが、それ以上に音楽と先生の動きに集中していないと続けられないのだ。うっかり隣の人なぞ見ようものなら、その奇怪な動きが面白過ぎて、とてもではないが踊るどころではなくなってしまうのだ。そういう自分もかなりまずい状態であるという自覚症状はあった。ちなみに、エアロビを練習に取り入れたのは、それが最初で最後だ。まあ今からやっておけば、学校でもそれが原因でいじめられなくて済むかもしれない。

 娘はスポーツではキャッチバレーをやっている。運動神経はママに似てしまったためか、どうも不器用なようだ。友達と比べると体は大きいくせに、サーブが入らないという。休みの日に一緒に練習したりしているが、まだまだもう少しのようだ。

 息子には3年生くらいになったら野球をやらせようと考えている。ラグビーも大事だが、まずは野球。日本人の国民的スポーツでもあるし、小さい時分に基礎的な事はやらせたいと思う。その時期が来たらグローブを買って、キャッチボールから始めるつもりだ。問題は、キャッチボールをやる場所だ。家の前は、周囲の家が気になってしまう。都会はこういう点では実に不便だ。

 娘にピアノという話もあったのだが、本人があまり乗り気でなかったのもあって、やらせずじまいになってしまった。ある程度は親がやらせる事も必要なのだが、そこまで踏み込まずに終わってしまったのだ。考えてみれば、私も小学校3年の時に習字を習いに行った。母親に言われたからだが、何の疑問も持たずに通ったものだ。6年生くらいの時には、塾に行けと言われたが、拒否したのを覚えている。この頃になると自我も強くなるのかもしれないし、息子に何かやらせるなら3年生くらいまででないと、本人の反対がでてくるかもしれない。

 いろいろ興味をもって周りを見渡せば、面白いものもあるだろう。楽しみながらやれて、将来何かの役に立つようなもの。我が子のためにそんなものがあればと気をつけていたい。親として、興味のアンテナを張り巡らせておきたいと考えているのである・・・


【本日の読書】

奇跡を呼ぶ天使の贈り物 - 中井 俊已 蒼穹の昴(3) (講談社文庫) - 浅田次郎





0 件のコメント:

コメントを投稿