2010年8月14日土曜日

産経新聞

我が家では産経新聞を購読している。
といっても読者は妻である。
私は社会人になって以来、日経新聞を購読していたのだが、結婚した時に「家庭用にも必要」(私は日経新聞を職場に持って行っている)という理由で、妻が実家で読んでいた産経新聞と契約したのである。

産経新聞など読んだことのない私には、ちょっと新鮮な紙面であった。
なにせ主張が朝日新聞とは両極端に異なる。
戦後の伝統的な護憲、反省の歴史の立場である朝日新聞に対して、憲法改正、自立した歴史の立場に立つ産経新聞という具合だ。二つの紙面から得られたものは、実はとても大きいと思っている。

私はマスコミを信用していない。
それは仕事上での経験もあるが、この二つの新聞を読んでいるだけで何が正しいかなんて自分でしっかり考えていないとわからなくなると思うからだ。
我々はとかく新聞やニュースの報道を鵜呑みにする。
嘘などないという前提でみてしまう。

確かに嘘はないかもしれないが、あからさまな「誘導」はある。
それがわかっていないと、知らず知らずにそういう意見を植えつけられてしまう。
例えば朝日新聞をずっと読んでいる人は、憲法改正に反対だろうし、産経新聞や読売新聞だと逆だろう。

ここ最近、産経新聞は高校無償化を朝鮮学校に適用する事に対して、真っ向から反対するキャンペーンを展開している。たぶん他の新聞はあまりやっていないと思う。
直接「反対」と主張しているわけではない。
都合のいい記事を選んで掲載しているだけだ。

タイトルだけ見ても、
『韓国の脱北者団体、朝鮮学校無償化反対の文書を提出』
『「思想教育」「反日教育」は判断材料にせず 文科省が説明 』
『結論ありき? 国民への説明は不十分 』
『朝鮮学校無償化 法令違反も 「思想教育」理念と矛盾』
『「なぜ密室で」批判集中 朝鮮学校無償化問題』
『総連の草案“丸写し”意見書、小平市会が可決 朝鮮学校「無償化」要望』
と真面目に読めば「けしからん」という気持ちになってくる。

一方他の報道はかなり少ないが、
『「高校無償化」 愛知中高の高級部生徒たち 暑さにめげず署名活動』 朝鮮新報
『「高校無償化を朝鮮高校にも」生徒らが署名提出』 テレビ朝日
とこちらは「差別したらいかんよなぁ」という気持ちにさせられるものだ。
普段何気なく取っている新聞を読み続けていると、いつのまにか「自分の考え」がコントロールされていく事になる。

その他でも「朝日新聞的思想」に真っ向から反対する小林よしのりや桜井よし子といった人たちの論評を載せたり、本の宣伝をしたりと、それはそれは徹底している。
昔は受験生は朝日新聞を読むべき、特に「天声人語」は必読などと言われたし、「新聞を読みなさい」と親にはよく言われた(ちなみに私の実家は読売新聞だった)。
どの新聞が良いとは言わないが、真面目に新聞を読めとは自分の子供には言いたくないと思う。
敢えて読ませるなら両方だろうか。

個人的には朝日新聞の思想・主張は大嫌いだから、むしろ産経新聞の方がいいのだが、それでもここまで露骨だと嫌気が差すのもまた事実だ。
お前たちの思想を押し付けるなと言いたい。
その点、思想性の薄い経済新聞は読んでいて心地良い気がする。

まあ新聞を批判しても仕方ない。
要は受け手の問題なのだ。
しっかりと咀嚼できるようにしていきたいものである・・・


【昨日の読書】
「デカルト方法序説を読む」谷川多佳子
「日暮らし(下)」宮部みゆき

      

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