2010年3月21日日曜日

スキー3

 別にネタがないわけではないが、先週スキーに行っていろいろ感じた事があるのでそれを書き留めておきたい。かつての隆盛を失ったスキー場。傍から見ても経営は苦しいのではないかなと思わされる。あれだけ人が溢れかえっていたゲレンデに嘘のように人がいないからだ。

 少子化という事もあるかもしれないが、それだけでもないだろう。今回家族4人で一泊で行ったが、交通費で約35,000円、宿泊で同程度、レンタルスキーとリフト代2日分とスキー教室、昼食費その他で大体100,000円超の出費だ。けっこうかかる。一冬何度も行くというわけにもいかない。独身の頃には気にせずにいられた事だ。

 世間は長い景気の低迷下にある。サラリーマンの給与は過去10年上がっていない。自ずとレジャー資金も減っているのだろうし、スキー場の低迷もそんなところが一因かもしれない。スキー場だけでなく、アルペンも先日我が家の近所の店舗を閉鎖した。ビクトリアもスキー用品コーナーは大幅に縮小されて、ゴルフコーナー等に切り替わっている。スキー市場は確実に縮小している。

 独身貴族の若者でさえゲレンデにはあまりお金を落とさないらしい。車で来て、日帰りで帰って行く。ゲレンデで使うのはリフト代とわずかな食費ぐらいだろう。スキー場側からすると、したがってターゲットはファミリーとなるのかもしれない。友人のブログを見ると「小学生はリフト代タダ」なんてところもあるようだ。少しでも節約したい親からすればありがたい。他のスキー場との少なくなった客の奪い合いを制するための施策なのかもしれない。

 ただ利用側からすると今の状況はありがたい。空いているゲレンデは何よりも楽しめる。かつてはスノーボード禁止なんてところが多かったが、今はスキーヤーと仲良く共存している。縮小したなかでうまく経営を維持してくれれば、スキー人口はなくなる事はないだろうし、残った人達でより楽しいレジャーとして生き残っていくだろう。

 景気は確かに良くなってほしいが、それもほどほどにと思うのは虫が良すぎるだろうかと思うのである・・・


【本日の読書】
「人間の運命」五木寛之
「告白」湊かなえ
  
   

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