2020年5月21日木曜日

クレジットカード

 最近はキャッシュレス決済が幅広く利用できるようになってきた。〇〇ペイなどのQRコード決済は実に便利で、私もペイペイとファミペイをインストールして利用している。ただ、ファミペイの方は「チャージ式」で、どうしても残高が残ってしまう。たとえば1,000円チャージして900円利用すれば残りは100円。このチャージ残がなんとなく残尿感のような心地悪さとして残ってしまう。一方、ペイペイは使った分だけクレジットカードで請求がくるのでこの「残」がない(方法を選べる)。というわけでもっぱらペイペイを利用する日々である。

 ペイペイを利用してもその請求はクレジットカード払いにしている。ペイペイで利用した分の還元がある上に、その代金をクレジットカード請求にしておけばクレジットカードのポイントもつく。一粒で二度美味しいお得感がある。まだまだクレジットカードは終わりではない。そんなクレジッカードだが、気がつけば何枚も財布の中に入っている。財布とは「札入れ」なのか「カードケース」なのかと問われれば、私の場合「カードケース」と答えた方が正解に近い。そう言えば、クレジットカードを始めて作ったのは学生時代であった。

学生時代に初めてクレジットカードを作ったと言っても、もう卒業間近の頃のことである。初めての海外への卒業旅行を前に、旅行会社の勧めで旅行用の一時的なクレジットカードを作成したのである。万が一の時のためで、多額の現金を持ち歩きたくなかったことからだったが、便利なものだとその時思ったものである。そして就職すると、銀行員というのは提携先のクレジットカードをお客様に勧めるものであり、当然自らも作る(作らされる)。そうして作ったのが、今もメインで利用するJCBカードである。

クレジットカードというと、当時は(今でも)「怖い」という人がいる。私には理解できない感覚であるが、初めて作った時から便利なものとして片時も離さず利用している。なにせ現金を持ち歩く必要はないし、後払いで買い物ができるので、薄給の身には欠かせないものであった。それに使えば使っただけポイントが溜まり、後日いろいろなものと交換できる。私はもっぱらギフトカードに交換しているが、半年くらいで5,000円くらいになり、いいおこずかいにしている。そういう意味でもクレジットカードなしの生活はあり得ない。

クレジットカードを「怖い」なんて不思議で仕方がないが、理由を聞けば「使い過ぎるから」という答えが多い。目の前では言えないが、いつもそれを聞くと心の中で「子どもか!」と言っている。大人だったら使った額、使える額ぐらい管理できるだろう。それができないというなら、それは成年後見制度の利用を考えた方がいいというもの。よもやカードに呪いがかかっていて、見ると使いたくなるとでも言うのだろうか。お金の管理ができないなら、そもそも自分で現金すら持たない方がいいだろう。情けない話である。

便利でなくてはならないと言いつつも、難を言えばカードの枚数だろうか。全部一枚のカードに集約できればそれに越したことはないのであるが、いろいろなサービスがあって、それぞれ現金を使うより有利だったりするからその都度作っていたら結構カードが溜まってしまった。メインのJCBカードの他に、Yahooカードや楽天カード、セブンイレブンやファミマ、ローソン、イオン、ガソリンスタンドの出光にSuicaも入れれば、財布はもはやカードケースだ。それ以外にも使用頻度の低いものが机の引き出しに眠っていたりする。枚数が増えてくれば、その管理は確かに大変ではある。

クレジットカードは海外旅行の際には確かに欠かせない。もしもすべて現金で対応しようとなったら、普段とは比較にならないほど多額の現金を持ち歩く羽目になる。そんなのを気にしていたら、楽しむものも楽しめなくなる。そういう意味では、海外旅行でなくてもちょっと高額な買い物にも当てはまる。さらに最近ではネットショッピングには必須である。「怖い」という人は多額の現金を持ち歩き、もちろんAmazonも楽天も利用しないのだろうが、随分と損をした生活だろうなと思わざるを得ない。とは言っても、便利さを知らなければ「損をしている」とも感じないだろう。

今年から長女は大学生になったが、いつからクレジットカードを持つようになるだろうかとこの頃考える。家族カードを渡すと言うことも考えたが、まだそんなに買い物もしないだろうし、とは言え私の頃と違ってネットショッピングとかもあるだろうし、どうしたものだろうかと思案している。家族カードだと私に請求が来るから、変に知恵をつけて支払いだけ回されても困る気もする。笑顔でごまかすこともよくやるから気をつけないといけない。まぁ必要になったら何か言ってくるかもしれない。

しかしながら、QR決済等の決済手段の動向によっては娘たちの世代はクレジットカードにはいかないのかもしれない。QR決済は1台のスマホの中にすべて入るから財布が「カードケース」と化すことはない。その昔は「クレジット(信用)」カードというくらい信用がなければ作れなかったが、今では簡単に発行してもらえる。有り難みが薄れれば、もはや財布の中の場所をとって煩わしいものに成り果てるかもしれない。どうなるのかはわからないが、興味深いところでもある。

 いずれ財布を膨らませるカードが、レトロなコレクションとなるかもしれない。決済手段としてはしがみつくつもりはないが、そんな懐かしいコレクションとなるなら大事にはしたいと思う。お金も貝から貨幣になり、そして紙幣になり、プラスチックのカードとなっていまやスマホの画面。財布もだんだんと軽くなり、そのうち必要もなくなるのかもしれない。どうなるのかはわからないが、時代の流れに合わせ、化石化せずに世の中の動きについていきたいと思うのである・・・


Steve BuissinneによるPixabayからの画像 


【本日の読書】
 




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