2010年2月25日木曜日

ともだちコレクション

 我が家の小学校3年の娘は、ただいま「ともだちコレクション」にハマっている。「ともだちコレクション」とはニンテンドーDSのソフトで、クリスマスにサンタさんにもらったものである。これはゲームの中で自分の好みのキャラクターを作り、その世界の中で自分の作った住人たちとの交流を楽しむゲームである。

 パパママやおじいちゃんおばあちゃんといった家族から、大好きな嵐の櫻井翔くんまでいろいろと登録しては楽しんでいるようである。それぞれのキャラクターには性格もあるようで、部屋を覗くと何やらうろうろしていたり、バイトに行っていて不在だったりする。お金を溜めてプレゼントをしたり部屋の模様替えをしたりもできるらしい。昔流行った「たまごっち」の人間版のもっと高度なやつというイメージだ。

 そんなバーチャルゲームで模擬的な「人間関係」を楽しんでいると、何だか実際の人間関係の構築ができなくなってしまうのではないかと感じるのは、自分が古い人間になった証拠だろうか。昔、親が漫画ばかり読んでいると文章の読解力がなくなると心配していたのに通じるかもしれない。

 ゲームの中で相手の気を惹くためにプレゼントしたりするが、実際の人間関係ではもちろん、関係構築が先にこないといきなりプレゼントしてもダメである。おじさんたちが飲み屋のお姉さんを口説けない理由もここにある。

 先日、「ママがパパに告白した」と嬉しそうに報告に来たので、告白って意味わかっているのか聞いたところ、「付き合ってって言う事」という答えが返ってきた。どうやらわかっているらしい。続けて「付き合うってどういう事?」って聞いたら、「イチャイチャする事、お布団でゴロゴロする事」という答えだった。どうも現代は中途半端な情報が氾濫しているようである。

 そんな簡単に告白するって言うが、簡単じゃないんだぞと思わず言いたくなる。「昔は携帯電話なんてなかったから、女の子の家に電話するだけでも、胸がバクバクいって緊張してたいへんだったんだ」なんて言っても通じないのだろう。「あと5分したら電話しよう」、そして5分経つと「もう遅いから明日にした方がいいかもしれない」と思う。ようやくダイヤルしては切り、再びダイヤルする。コール音を聞きながら、「出るな」と願う。相手の親が出たらどうしようという緊張感。「あと1回で切ろう」「もう1回鳴らしてみよう」と矛盾した思いが交錯しながらコール数を数える・・・
今では懐かしい気もする。

 そんなバクバクとは無縁なバーチャル人間関係で育って大丈夫かとも思うが、よくよく考えてみれば自分も人間関係が苦手だった事に思い至る。バーチャルゲームの影響でなくてもそうだったのだ。小中学校時代はいつも特定の友達とばかり遊んでいたし、高校時代だって交流関係は狭かった。大学に至っては、ラグビー部以外の友達は片手でおつりが来る有り様だ。そんな自分が今ではなんとかまともにやっていけているのだから、くだらない心配のようだ。

 考えてみれば周りの友達もみんな持っているという事だから、同じ感覚でいいのかもしれない。スーパーマリオは自分でも面白いと思って一緒にやったが、どうもこのゲームは趣味にあいそうもない。まあ本人が楽しんでいるのが一番だからいいのだろう。ただあんまりやりすぎると現実世界のママに怒られるから注意した方がいいだろうねと、心の中でそっと注意したのである・・・


【本日の読書】
「MOMENT」本多孝好
いよいよクライマックス!
「BOX!」百田尚樹
     
    

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