2020年6月24日水曜日

断られる理由

 仕事で請負契約を受注すべく、ネットで募集している。同じ目的の業者が多数登録し、受注を競う相見積もりのサイトである。委託者はサイトを通じて各社から提案を受け、その中から最適な業者を選び契約をするのである。当社もなんとか契約件数を増やすべく頑張っているものの、これがなかなか受注を取れない。金額ももちろんあるだろうが、それだけとも思えない。あれこれチャレンジしているものの、成果は芳しくない。「何でダメなんだろうか」と思い悩む日々である。

 受注を取れないのは仕方がない。各社とも切磋琢磨する中で、それぞれがベストを尽くしているわけである。それは仕方がないものの、どうにもやり切れないのが、「断られる理由」がわからないことである。わかればそれを改善することで次回に立ち向かえる。わからなければまた同じ問題を抱えたまま提案をし、また断られるかもしれない。せめて理由だけでも教えていただけないかと、お断りをいただいた後に問い合わせてみるも、回答していただけることはない。

 そう言えばその昔、女性にはあまりモテない方であった。何度か気持ちを告白したことはあったが、断られた経験の方が多い。こちらも適当に数打てばの理屈で口説いているわけではなく、真剣勝負に行っての結果なのでかなり傷ついたものである。今でも私の心には何針も縫った後がある。その時も、「何でダメなの?」という気持ちがあった。聞いたけど当然、答えてはくれない。やっぱり「なぜ?」がしばらく心の中でリフレインしていたものである。

 なぜ、ダメな理由を教えてくれないのだろうか。女性の場合は相手を傷つけないようにという配慮があるかもしれない。「私、イケメンが好きなの」と言われればショックを受けるだろう。「お金持ちがいいの」と言われればまだ諦めもつく。「優しい人が好き」と言われれば、「俺、優しくないかな」と疑問に思うだろう。それにたぶん、言葉にできない微妙な感情もあるかもしれない。逆の立場に立てば、誰とでも付き合うというわけでもないし、やっぱり「付き合って」と言われても付き合いたくない女性はいる。

 「私、優しい人が好き」と言われて、ではと一生懸命人に優しくしても、それで好きになってもらえることはまずないだろう。理由も1つとは限らない。それはささいなことかもしれない。食べ方が汚いとか、ゴミをポイ捨てしたとか、そんな印象の悪さが重なったのかもしれない。逆の立場に立って考えてみるというのは、1つのヒントになるかもしれない。男女間の関係に限って言えば、断られるのに明確な理由などなく、「何となく」が大半なのかもしれない。

 翻ってビジネスに当てはめてみると、意外に好き嫌いの要素が影響する部分はあると思う。たとえば会社であるサービスをやはり相見積もりで導入したが、価格的には横一線であった。最終的にある一社に決めたが、その決め手は担当者の人柄であった。一生懸命やっている姿勢が何よりもいいなと思ったからである。案外、そんな理由だったりするのかもしれない。ただ、我が社で募集している請負契約はすべてネットベースなので担当者の人柄が入り込む余地はない。それが良いのか悪いのか。

 あまり安請け合いしても、疲弊していくだけ。とは言え、取れなければそもそもゼロで収益に貢献しない。次こそはとまた決意を新たにするだけである。そう言えば、振られる理由がわからずもがいていた頃、知らず知らずのうちに心が磨かれていったように思う。自分で言うのも何だが、そんな経験を経て以前よりは寛容な人間になっている気がする。我が社のサービスも随分、改善されている。そういう意味では、わからないなりに受け入れられるべく努力をするということは、自分自身にとってもいいのかもしれない。

 断られる理由はわからないままであるが、「めげず、へこたれず、諦めず」で努力を続けたいと思うのである・・・


PixourceによるPixabayからの画像 
【本日の読書】
 




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