2017年3月16日木曜日

タイミング

タイミングの良し悪しというのはあると思う。我が社は不動産賃貸業であるが、今はハイシーズンなので、募集している部屋も次々に埋まっていく。されど、ちょっと時期を外すと空室期間が長くなってしまう。もちろん、時期だけではなく家賃とかの条件もあるが、時期を外れて需要が減ると、当然ながら(こちらにとって)良い条件での募集は厳しくなる。

 退去の連絡をいただくと、当然ながらすぐ次の募集に思いが及ぶ。しかし、退去の時期が3月末とか言われると、何とも言えない気分になる。1月末なら需要のピークに募集できるので空室期間を短くできる。しかし、3月末だと需要のピークは過ぎてしまうので、しばらく借り手がつかないかもしれない。家賃戦略にも影響するし、「もう少し早く退去してくれれば」と思うも、こればっかりは相手のある話でどうにもならない。

 販売の場合は最たるもので、募集している時には買い手が現れず、ディスカウントして売却したあとに、定価でも買いたかったというお客さんが現れたりもする。「欲しい」タイミングと「売りたい」タイミングがばっちり合えば双方がハッピーだが、なかなかそうもいかない。私が自宅を買った時も、土地の値段を聞いた銀行の先輩に羨ましがられたものである。その先輩もかつて同じ地域で探していたが、その時は到底手が届く価格ではなかったという。「その値段だったら買いたかった・・・」と目の前でタメ息をつかれたが、どうしようもない。

 結婚したあとのこと、かつて大好きで猛烈にアタックした女性から「もうちょっと続けて欲しかった」と言われたことがある。「なんでその時に言ってくれなかったのか・・・」と随分恨めしく思ったものである。私がアタックしていた時は戸惑うばかりで、私が諦めたあと、じわじわと思いが寄せてきたというが、時すでに遅しであった。

転職もタイミングものである。企業の募集とこちらの応募がうまくマッチすればいいが、必ずしもそうはいかない。転職した先輩の話を聞き、そんな好条件なら自分もと思ったが、その時はもう募集がなかったということがあった。今は我が社で求人の計画があるが、こちらの望む人が望むタイミングで現れるかはわからない。

みんなちょっとしたタイミングなのであるが、それがずれるととてつもない違いとなって表れる。それが人の世の常だとはわかっているが、ちょっと辛い人の世だと思う事しばしばである。もしも何らかの方法で常にベストタイミングとなるようにできたら、自分の人生も仕事も随分違うのにと思う。けれどそれは叶わぬこと。過去を変えられないのと同様、ベストタイミングを選択することも不可能。できるのは、ただそれがベストタイミングであったと受け入れるだけであろう。就職も、賃貸募集も、転職も結婚も、ベストであったと思うのが良いのであろう。

そう思う一方で、それを何とかしたいと思う気持ちがふつふつと湧いている。もう恋愛は手遅れだし、転職は基本的にもう必要がない。しかし、仕事はまだまだ現在進行形。タイミングを合わせるのは最終的には難しいかもしれないが、奮闘努力のし甲斐はあるだろう。何事も前向きに、倒れるなら前への精神でやっていきたいと思うのである・・・





【本日の読書】
  
    


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