2013年4月25日木曜日

アジアの友

 安倍晋三首相は24日午後の参院予算委員会で、中国や韓国が麻生太郎副総理ら閣僚の靖国参拝に反発していることに関し、「国のために尊い命を落とした英霊に対し、尊崇の念を表するのは当たり前だ」と強調した上で、「わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない。その自由は確保している」と述べた。今後も閣僚の靖国参拝を容認する考えを示唆した発言で、中韓両国が一段と反発する可能性がある。~略~
 麻生副総理も「世界中で祖国のために尊い命を投げ出した人たちに、政府が最高の栄誉で敬することを禁じている国はない」と主張。古屋圭司国家公安委員長は「国会議員として、国のために命をささげた英霊に哀悼の誠をささげるのは当然だ」と述べた。

(毎日新聞)
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 いや実にはっきりとしたモノ言いで痛快である。もともと安倍さんは、この手の発言を繰り返していたようだが、政権に返り咲いて、しかも高い支持率をバックによけい強気になっているのかもしれない。言っている事はまさに正論であって、一分の異論もないところである。問題は中韓に対する影響だろう。

 だが個人的にはそれを踏まえた上でも、堂々と主張すべきだと最近は思う。以前は相手と付き合う以上、相手の嫌がる事は避けるべきではないかと考えていた。だから意見は意見として、それを言うか言わぬかは別と考えていた。相手への配慮も必要だと思うからである。だが、最近はそう思わなくなってきた。


 一つは文化の違い。中韓とも強烈な「自己主張の文化」の国。一方日本は「謙譲の文化」。相手の事を慮って譲るのを美徳としている文化と、とにかく自分の意見を強烈に主張して欲しい物を獲得しようとする文化は、水と油。自分達のモノサシで相手を測るのは、正しくない。

 互いに自己主張をぶつけ合っている文化圏の人々だ。こちらが自己主張をぶつけたって怯まない逞しさは備えているだろう。それにいじめっ子が虐めるのは、相手が反撃しないからに他ならない。抵抗しないとわかっているから、嵩にかかって攻めるのである。そんな反撃は、100年前なら戦争になっていただろうが、現代ではその心配はない。恐れずに一度トコトン主張してみるべきだと思う。

 それにしても侵略の歴史は如何ともしがたいものがある。我が国にとっては、侵略もやむなきものであったとしても、相手にとってはそうではない。諸悪の根源は、帝国主義を振りかざして世界中を支配しようとした欧米列強なのであるが、我が国は最後にババを引いてしまった不運がある。中韓の人たちは、その恨みを欧米列強にはぶつけられず、大人しい我が国にぶつけてきているのである。我々にとってこの侵略問題は、キリスト教で言う原罪なのだと思う。

 しかし、ではずっとこの先も耐えていかなければならないのだろうかと思うと、それもどうかと思う。真っ向から自己主張して喧嘩をすべしとは思うものの、それもしんどいところがある。ではどうすべきか。答えは「他のアジアの国々と仲良くする」だと思う。

 何も自分を憎む相手と無理に仲良くしなくてもいいだろう。最低限度の付き合いだけ保って、あとは目を南に向けるのだ。目を地図の下に向ければ、何より親日国の台湾がある。震災の時に一番多くの援助を寄せてくれた国だ。同じ日本支配下にあってもなお、親日でいてくれる。それにタイもあるし、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポールと多くの国々がある。反日的な国はない。

 先の大戦では、日本が欧米列強を追い払い独立のきっかけを作ってくれたと認めてくれている。こういう国々ともっと親しくなるべきだ。最近、台湾映画を観る機会が増えて来たが、なかなかどうして面白い。韓流ドラマなんかやめて台湾の映画でもドラマでも観たらいいのだ。アジアの国々の映画やドラマをもっと観たら、さらに理解も進んで良いと思う。引け目を感じながらの付き合いなど、普段の人間関係をみても正常とは言えない。敬意をもって付き合えば、きっとお互い幸せな関係を築けると思うのである。

 それにしても、冒頭のニュースも何かいかがわしいものを感じる。中韓が反発する事がわかっていながら、靖国参拝を大きく報じ、国会答弁を取り上げる。これぞ国賊モノだと思えてならない。他の神社に参拝しても同じように報じるか?靖国神社参拝を報じるのは、「それがニュースになる」からだ。黙っていれば、中韓だって一々監視しているわけではないからわからないだろう。実は喧嘩を「煽っている」のはマスコミなのである。

 この国は政治家を一新する前に、マスコミを掃除するところから始めないとなかなか良い国にはなれないとつくづく思うのである・・・






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