幼稚園に通う長男の、幼稚園最後の運動会があった。
当日朝の手伝いをすると、優先的に席を確保できるとあって、妻の指令でお手伝いに応募。
朝も早くからテントの組み立てを手伝い、パイプいすを運び、ロープを張ってとそれだけで一汗かく。その甲斐あって最前列に場所を確保する。
運動会は国家斉唱で始る。
「あの歌わけわかんない」とぼやいていた長男だが、幼稚園の時から訳がわからなくても歌わせるという事は大事な事。国旗・国家について「わけのわからない」反対をする輩は、長男の通う幼稚園にも長女の通う小学校にもいなくて幸いだ。
長男には「かけっこ一等賞」を義務付けていた。
私は9月から週末指導を繰り返してきたし、妻は「2等以下だったらお寿司を食べに行ってもおいなりさんしか食べさせない」と脅していた。
そのかけっこが始まる。あれだけ練習したのに、一人がフライングしてペースを崩し、スタートで出遅れる。4人中4位のスタート。「あちゃ~」と思ったのも束の間、二人を押しのけるようにして抜き去ると、カーブで先頭に追い付き、直線で抜き去りみごと一等賞。二人を押しのけるシーンのビデオは、後世の話題になりそうである。
毎年恒例の親子競技は、「おんぶ騎馬戦」。
親が子供をおんぶして、相手の帽子を奪い合う騎馬戦である。
妻がビデオを構える前を「戦闘区域」に決め、そこを中心に積極果敢に攻める。
混戦の中で周囲に気を配り、油断している騎馬に急接近して帽子を奪う「一撃離脱」作戦で、1回戦では2個、2回戦では3個の帽子をゲット。2回戦とも我がクラス連覇に貢献。私自身、「たかが幼稚園の競技」でも負けるのはプライドが許さないクチである。
最後の選抜リレーにも長男は出場。8人中7番手走者。
6番目がバトンタッチで転倒し、3組中最下位に転落して長男はバトンを受け取る。
最初の10メートルで2位の組を抜き、カーブから直線で追いついてアンカーにバトンを渡す。
アンカーの子は最後引き離して見事チーム優勝。8人の走る順番は各クラスの先生がそれぞれ研究して考えたらしいが、担任の先生も飛びあがって喜んでいた。
私も運動会は大好きだったし、かけっこはいつも一番だったし、リレーの選手にも当然のように選ばれていた。それゆえに楽しかったし、長男にもそれを求めたかったし、結果は上々で本人も大満足だったようである。まあその代りダンス系の競技は、隣の子が間違えると大変な事になるという有り様で、そんなところまで私の血を引いたようであるが・・・
かくして幼稚園の運動会はこれでもうお終い。
親子競技なんて小学校はないし、これが私自身参加する最後の運動会だろう。
いつか懐かしく思いだすのだろうなと、感慨深いものが残ったのである・・・
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