開会式では1年生が始めの言葉を言うのであるが、何とこれを息子が担当。大阪から義理の母と妹夫妻が駆けつけ、一族をあげて早くからスタンバイ。娘はバトントワラーとして、入場行進では先頭グループで入場。なかなか冒頭からビデオを手放せない。
セレモニーが終わると、全校生徒で準備体操。昔はラジオ体操であったが、今はストレッチ。ビートルズの『オブラディ・オブラダ』に合わせてストレッチをするのだが、これも時代なのだろうか。そう言えば、大学に入ってラグビー部の門を叩いた時、一番初めに高校との違いを感じたのが準備運動でのストレッチだった。小学校でももうラジオ体操の時代ではないと言う事だろう。
注目はやっぱりかけっこ。娘は女の子だから、あまり力を入れるつもりはなかったが、息子には1等賞を義務付け。いつも運動会の後は寿司に行くのが我が家の習わしなのだが、息子は妻から「1等でなかったらお寿司はなし」と言い渡されていた。娘には義務付けないのに息子には義務付けたものだから、息子は不満気であったが、我が家では「1等賞か否か」という○×の価値観しかないのである。蓮舫さんに聞かれても、きっぱりそう答えるだろう。
そんな息子には9月に入ってから、かけっこの週末特訓を重ねて来た。義務付けるだけして放置するような事はしない。幸い組み合わせにも恵まれ、息子は注目のかけっこで堂々ぶっちぎりの1等賞。そしたら、なんと娘も最初の下馬評を裏切っての1等賞。姉弟そろってのアベック1等賞となった。赤い「1」の旗の下に並ぶ子供たちの姿に満足・・・
娘が一番力を入れていたのが組体操。友達と一緒にピラミッドを始めとする技を披露。クライマックスは3段タワー。「親ガメの上に子ガメ、子ガメの上に孫ガメ」方式で、3段式でしかも立ってのタワーだけに、難しかったらしい。終わった瞬間、娘を始めとして何人かの女の子が感涙。いつも父親に似てクールな娘にしては、珍しい一面だった。
当初は台風の影響で雨かとの予報もあったが、結果的には好天に恵まれて何よりだった。夜は恒例のお寿司。義理の母と妹夫妻と一緒に“がってん寿司”で舌鼓。息子も堂々と大好きなサビ抜きサーモンをオーダーしていた。
娘は来年から中学生。また姉弟それぞれ別々の運動会に行かないといけなくなるわけだ。それはそれでまた楽しみと言えるかもしれない。最初にして最後の姉弟揃った運動会。無事に終わって何よりだったのである・・・