外食産業が軒並み減収となる中、増収を維持しているのが「餃子の王将」だ。しかも「全体では増収だが、既存店は減収、増収は店舗増加が寄与したため」、といった見せかけの増収ではなく、既存店ベースで増収というのだから大したものである。
もともとは関西系のチェーン店であり、東京人の私にとって「存在こそ知ってはいるものの、馴染みがない」存在であったが、関西人からすると馴染み深い庶民の食堂のようである。
もともとは関西系のチェーン店であり、東京人の私にとって「存在こそ知ってはいるものの、馴染みがない」存在であったが、関西人からすると馴染み深い庶民の食堂のようである。
「学生時代によく行っとったわ、ランチタイムなんか働くおっちゃんばっかりだったけど賑わってたでぇ~、でも女の子はあんまり行かんかったかなぁ~、だからあたしらが行くと目立ったでぇ~、おっちゃんばかりの中にボディコン4人組(*注)やからなぁ~」とは我が家の関西人の弁である。
当時から安くておいしかったらしい。
そんなわけで興味を持ってさっそく家族で行く事にした。何事も実践家族である。いきなり店舗前の人だかり。なんと「お待ち」で溢れていたのである。しかし、そんな事でめげる我が家ではなく、辛抱強く待つ。
中に入ると、とにかくの活気。
かつて業績低迷期に今の社長が厨房の活気を伝えるようにしたという。
食器がガチャガチャいう音にフライパンでジュージューいう音、飛び交う店員さんの声・・・
なるほど、中華料理はまさにこういう雰囲気であるべきという雰囲気である。
頼んだのはもちろん餃子にチャーハン(関西風にいえば焼き飯)に天津飯にetc・・・
天津飯は関東と関西では味付けが異なる。関東では甘酢ダレがお馴染みであるが、関西では塩ダレといって上にかかっているタレが関東よりも色が薄い。関東の店舗では両方メニューにあって選択できるが、関西では塩ダレのみらしい。塩ダレを試してみたが、なかなかイケル味であった。
家族でけっこう食べたが、何といっても嬉しかったのは会計時だ。予想していた以上に安かった。流行るわけだ。やっぱり今の時期は値段が安いというのが大きいだろう。外食を控えると言ってもなくなるわけではない。どこを削るかの問題である。その時いかにしたら家計のリストに残るか。餃子の王将の戦略はその一つの答えだ。
見回せば店内は意外なほどファミリー層が多い。
もちろん、出店地域の状況にもよるだろうが、テイクアウトも行列が絶えなかった。
また行きたいものであるが、我が家の近所にないのが玉に瑕である・・・
*注:ボディ・コンプレックスの略ではないかと思っているが、我が家の関西人妻がいつもつるんでいたメンバーである
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