2009年7月25日土曜日

最近の男子

男の第3の価値は「言葉」であり、
第2の価値は「行動」であり、
第1の価値は何より「生きる姿勢」である
里中満智子
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 家族で三井アウトレットパークに行った時のこと(ちょうどコストコの会員更新手続きもあり、それも兼ねて行ったのである)。アウトレットと言っても、パパも子供たちも今回は特に何があるというわけでもない。買い物よりはどこで遊ぶかに関心がある子供たちはレゴの店を選び、パパはそのお供である。そんな家族を尻目にママはのんびりと一人でお買い物。こういうところで貢献度を高めておかないといけないので、文句を言っている場合ではない。
 
 さて、帰りの車中のこと。ご満悦の(ハズの)妻が「最近の男子はどうなんやろう」と語り始めた。曰く、下着売り場に行ったらカップルが二組ほどいたらしい。もちろん、一緒に選んでいたと言う。その彼氏であるが、ただその場に付き合っていただけではなく、彼女が「どうこれ?」とやるとあれこれ意見を言っていたらしい。とっても微笑ましい光景ではないかと個人的には思うのだが、どうも妻にとってはそうではないらしい。

 店の中に入るのはもとより、「早く行ってこいよ」と言って外で待つのが妻の「男子たるもの」の基準らしい。ましてや、「どうこれ?」何てやられても、「何でもいいから早くしろよ」というべきだとの事。意外と古風なんだなと思う反面、世間一般ではどうなんだろうとふと思う。

 学生時代の事、ラグビー部の仲間とゲームをした。罰ゲームは女性の下着専門店に入り、5分間中で過ごして出てくること(もちろん一人でだ)というものをやった。ひびった奴もいたが、私はこういうのは受けて立つ(そして見事負けちゃったりする)。受けた以上は男子たるもの逃げるのはもってのほか。堂々と入っていった。

 しかし、さすがに黙って店内をうろうろするのに耐え切れず、店員さんに話しかけた。
「実は彼女にプレゼントをしたくて・・・」と。
いろいろと説明を受け、商品を見せてもらい10分くらいは滞在した。サイズを聞かれ、「まだ教えてもらっていない」と答えたところ、それでは下だけにした方が無難というアドバイスまでもらった。規定の5分の2倍の滞在時間、しかも店員さんとお話までして堂々と罰ゲームをクリアしてみせた。
今ではどうっていう事はないと思うが、当時はかなり度胸のいる事だったのである(事実、ビビッて勝負しなかった奴もいたし・・・)。

 妻にもそんな感覚があるのだろうか?
でもやっぱり一緒に選んでと言われれば、堂々と行って件の若者たちと同じように振舞うと思う。
周りを気にするよりもむしろ、「別に見せるモンでもないし、穿きやすいのにしたら」という内心を悟られない方に緊張すると思うのだ・・・
男の沽券はそんなところで発揮すべきものではないと内心思う。

 そんなことよりトイレでせっせとオメカシしている男の方こそ気になってしまう。
家でやるならまだしも、外出先のトイレで何やら取り出し、あれこれ見る角度を変えてはせっせとやる姿はどうにも気になってしまう。デートの途中でトイレに長く入っていたら、それこそ勘違いされないかと心配になってしまう。もっと中味で勝負しろよ、と後から小突きたくなるのだ。

 古風なのかどうなのか、これがジェネレーション・ギャップというものなのだろうか。
などと思いを馳せた出来事なのである・・・
     
 
    
    

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