2009年12月15日火曜日

ネコ派な自分

年間ベストセラー
総合1位 「1Q84」(1)(2)  
  2位 「読めそうで読めない間違いやすい漢字 誤読の定番から漢検1級クラスまで」 
  3位 「ドラゴンクエストIX 星空の守り人 大冒険プレイヤーズガイド」
  4位 「新・人間革命」(20)  
  5位 「日本人の知らない日本語」        
   (トーハン調査より)
なんと一冊も読んでいない・・・
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 前回の記事を書いていて考えた。昔から犬派、ネコ派という議論がある。どちらかと言えば私はネコ派だ。高校生の時から実家でネコを飼っていた、という事実もその大きな要因であるのだが、性格の違う犬とネコとを比較すれば、やっぱりネコの方に近いと思うからである。

 ネコは人に媚を売らない。
犬に比べれば可愛げがないかもしれない。犬を飼っているある友人が言うには、なんで犬が可愛いかと言うと、「家に帰った時に家族で唯一玄関まで迎えに来てくれる(しかも尻尾を振って嬉しそうに)」からだそうである。確かに、誰も迎えてくれない私としては、もしもそんな犬が迎えに出てきたら愛おしく思うだろう。ネコは絶対そんな真似はしない。

 唯一、人に寄ってきて甘えるのは腹が減った時だ。餌をくれる人(実家では母親だった)に擦り寄ってにゃーにゃー鳴く。しかしそれも甘えるというよりは、腹が減ったと茶碗を叩く子供のようで、媚びるというよりも「早くしろよ」と言っていたのかもしれない。

 夜になるとよく私の布団に潜り込んできたが、それも恋人が彼の布団に潜り込んでくるようなかわいらしいものではなく、そろそろ温まった頃だから入ってやろうと言わんばかりだった。きっとプライドが高いのであろう。ごろりとする時も畳の上ではなく、座布団の上だったり、何もないと人が読んでいる新聞の上だったり、とにかく直接座ったりはしない。読んでいる新聞の上にどさりと座られ、おもむろに体中を舐めて毛づくろいされると、その偉そうな態度に呆れる事しばしばだった。

 遊んでやるかと呼んでみても、興味なさそうにあくびしてそっぽ向くことしばしば。呼んだ立場がないだろうと文句を言ったものである。それでも気が向いて遊ぶ時は真剣だ。ネコじゃらしなどには目の色を変えて追い回す。顔を掌で掴むと、前足でその手を掴み、後ろ足でこちらの前腕部に連続ネコキックをかましてくる。こちらがその気になって本腰を入れようとすると、さっと興味を失ったように向こうへ歩いて行って座布団にどかりと座る・・・

 人が右へ行くなら我は左と思う私としては、たぶん前世が犬かネコのどちらかだとしたら、間違いなくネコだと思う。プロレスを観戦していても、周りが興奮して拳を振り回す中で一人じっくりとリングを見つめているし、全員総立ちのコンサートは「じっくり座って聴けない」という唯一の理由で行きたいと思わない。映画『2012』で人を押し退けたくないと思ったのも同じ理由だ。

 昔読んだ星新一のショートストーリーでは宇宙からやってきた宇宙人に、この星の支配者は人間ではなくて自分たちだよと語るネコの話があった。人間は自分たちに仕えるために文明を築き、働いているのさと座布団の上に寝転んで宇宙人に答え、その宇宙人はなるほどと頷く内容だった。それもある意味事実なのかもしれない。

 人間からすれば媚を売らずに可愛げがないかもしれないが、ネコはなんとなく自分の世界をしっかりと守っているような気がする。その昔書いた自作の童話もネコを主人公としたものだったのは偶然だが、やっぱり自分は犬派よりはネコ派だよな~と思うのである・・・



【本日の読書】
「天使と悪魔(下)」 ダン・ブラウン
「ストロベリー・フィールズ」小池真理子

      

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