2009年2月27日金曜日

84年に一度の危機

今仕事が忙しい。
みんなで一段落したらパァーっと行こうという話になった。
そうしたところ、かねてよりW氏お勧めのウズラ鍋のお店に行く事になった。
今から早速予約となって、昨日予約をとった。
まだまだ一段落するのは早いのだけど、頑張り目標というわけだ。
そうしていたところ、本日「国内でトリインフルエンザ発生」のニュース。
しかも「ウズラ」・・・
国内での発見は84年ぶりらしい。

さてそうしたところ、「キャンセルだ」との声が上がった。
「一瞬大げさな」と思ったが、言った本人は極めて真面目な顔。
W氏は初めは笑って取り合おうとしなかったが、マジだとわかるとこちらも真面目な顔で反論。
「いやいやニュースによれば、感染したウズラ2羽は死んでいないし、毒性も弱いとの事で平気だ」と主張。

しかし、キャンセル派は一人二人と増殖。
「こんな時期にわざわざ行く事あるまい。」
「もしもみんなが具合悪くなって休みでもしたら問題だ、リスク管理が甘いとなってしまう」等々・・・
もっともなご指摘。

「こんな時に行けば感謝されてサービスもよくなる」と一人反論するW氏。
I氏に救いを求めるも「私は常に多数派です」と逃げられる。
W氏がつぶらな瞳で私に救いの眼差しを向けてくる。
私は「行ってもいいんじゃないですか」とW氏に援軍。
別にウズラが食べたかったわけではないが、「人が右向きゃ、我左」というところもあって、賛成派に回ったのだ。

かつてのカイワレ大根や狂牛病、鯉やら餃子やらと食物にまつわる問題がいろいろと出た。そのたびに食べ控えが起こっている。敢えて渦中の栗を拾う必要もなく、君子危うきに近寄らずであるから悪い事だと言うつもりはない。安全が確認されてから行ったってまったく問題ない。ただ、そうした行動を現実に目の当たりにして、世間の人々の行動といったものを垣間見たような気になった。

ちょっと前に事故米をそれと知らずに購入していた酒造メーカーが、それを正直に発表したところ売上が9割落ちたとテレビで取り上げられていた。
黙っていた他のメーカーは影響を受けずに済んでいた。
必死で信頼回復を目指すそのメーカーと頬っかむりした他のメーカーの安全度は比べるまでもないはず。でもそれが現実だ。

結局、議論は2対6で反対多数によりキャンセルとなった。
目をうるうるさせるW氏に「また今度行けばいいじゃん」と反対派の何人かが慰めていた。目の前には確実に世間の縮小版が存在する事を痛感した出来事だったのである・・・
    
    

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