毎年6月は誕生月である。今回は57回目となる。昨年同様、誕生日に健康診断を受けたが、健康はますます大事だと実感している(その割にはタバコを吸い始めたりしているが・・・)。健康診断の結果は後日郵送で送られてくることになっているが、とりあえずその場で結果がわかるのが「血管年齢」と「体成分分析」。血管年齢はいいのか悪いのか「実年齢相応」。「体成分分析」は80点満点中78点。ともにまずまずである。日ごろの運動の成果かもしれない。
57回目の誕生日を迎えてどうかと言うと、実は精神的にはちょっと辛い。今の仕事を7月末で辞めることになってはいるが、そのあとがまだ決まっていない。就活の真っ最中ということで、心穏やかではない。子供は学生で、まだまだ学費がかかる。住宅ローンも70歳まで残っている。されど大手の企業は60歳定年制を採用していて、65歳まで再雇用はあるといっても定年で年収が大きく下がったりする。年齢による影響を受けない仕事がいいが、そんな仕事に就けるだろうか。
就活とは言っても、最近はやりのネット系人材サービスを利用するのはちょっと気が引ける。年齢的に気おくれする部分が多いからである。そうなると頼りは「人脈」。とりあえず声を掛けているが、意外とみんな助けてくれる。「自分はこうしたからやってみたら」とか、「心当たりに聞いてみる」とか、「今の職場で採用できないか聞いてみる」とか、「こういう風にしたら」とか、自分が友人に相談されてもこんな風には答えられないと思うから実にありがたいと思う。
学生時代は自分の道は己の力1つで乗り切っていくと息巻いていた。人の力なんか頼りにするべきものではないと。それはそれで、今でもやたらに人に頼るべきではないと思うが、違うのは自分の力には限度があるという当たり前のことに気づいていること。それで助けてほしい時は素直に助けてと言えるようになっていること。考えてみれば、自分も誰かに何かを相談されたらできる限りのことはすると思う。みんな私に対してそう思ってくれているわけであり、ありがたいの一言に尽きる。
この年になると、娘と息子にどんな人生教訓を残してやれるだろうかとよく考えているが、「友人・知人は大事にしろ」ということは真っ先に伝えたいと思う。「おおよそ人間関係は誠心誠意を持ってあたるべし」というのは日々実感する。「人に裏切られても自分からは裏切らない」というのは鉄則だろう。実際、長年の信頼関係をあっさり断ち切って平気な顔をしている人も身近にいるが、自分は真似をしない。もともと人見知りの性格ゆえ、人脈を広げるのは難しいが、狭い範囲でも接点のある人はとことん大事にしようと思う。
それにしても「後悔先に立たず」とはよく言ったもの。その時々では最適な選択をしているつもりだが、振り返ってみれば「あの時ああしていれば」ということばかりである。今さら嘆いても仕方がないが、「経験者のアドバイスを求める」ということは、もっとやってもよかったかなと思う。それは息子にも伝えたい。今年、息子が高校生になり野球部に入ったが、3年生の先輩に「今何をやっておいたらいいか」というアドバイスを求めてみたらと、さっそく息子にはアドバイスしてみようと思う。
いろいろ辛いことがあると、ついつい人を羨んでみたくなるが、人は誰もが悩みを抱えているもの。お金を持っていたってそれ以外の悩みがあったりするだろう。避けることができぬのならうまく付き合っていくしかない。これから58回目の誕生日まで、どのように過ごすかは自分次第。嘆いて終わるのではなく、良き息子、良き夫、良き父親、良き友人、良き同僚であるように前を向いて目の前の道を一歩一歩、歩いていきたいと思うのである・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿