2013年3月28日木曜日

卒業式

月曜日は娘の小学校の卒業式であった。
期末の忙しい時期であったが、半日休暇をとって参列。
一般に卒業式と言っているが、正式には「卒業証書授与式」となっていた。
そうだっただろうか、と記憶を辿ってみるも思い至らない。
まあそんなものなのかもしれない。

早いもので、入学したのがついこの間のような気がする。
子供の成長は早い、と昔から言われているが、最近その通りだと実感する。
ランドセルに隠れていたような後ろ姿も、いつのまにか同じランドセルが小さくなっている。
今年は桜の開花が早く、入学した時と同じ桜の花の下での卒業式となった。

卒業式が近付くにつれ、「寂しい」と事あるごとに娘は漏らしていた。
幼稚園の卒園の時はニコニコしていたものだが、当日の娘は妙に神妙な表情。
おニューの洋服なのに、あんまり嬉しそうでもなかった。
やっぱり6年生ともなると、感情もそれだけ豊かになるのだろう。

式は「君が代」とともに始る。
こういう時は私もしっかり歌う。
そしてすぐに「授与式」。
130人が一人一人壇上で卒業証書をもらう。
娘の番の時は、漏らさぬようにビデオを構える。
あちこちで鼻をすすりあげる音が聞こえる。

お母さんたちも、子育ての一つの節目を迎え感無量なのだろうと、ふと目をやれば何とお父さんがハンカチを目に当てていた。
最近はついにここまで来たかと思う。

授与が終わると、校長先生の挨拶。
それは良いのだが、来賓の挨拶で指名されたのは、練馬区の文書なんとかの課長さん。
区長、教育委員長の代読だと断っての挨拶。
それを聞きながら、区長とか教育委員とかは区立の小学校の上部団体に当たるのではないかとふと思う。校長からすれば、「上司」ではないか、と。「上司」が主賓って言うのも変ではないのか、とくだらないことが脳裏を過る。たぶん、あの場でそんな事を考えていたのは私だけかもしれない。

130人みんなが順番に言葉を交わす。
そう言えば、自分も小学校卒業の時にやったよなと思う。
しかし、残念ながら「蛍の光」と「仰げば尊し」は歌わなかった。
これも時代なのだろうか。

退場する娘は涙顔。
乱暴者で有名なクラスメイトも何だか神妙な顔つき。
私も自分の小学校の卒業式では、あんまり好きでもなかった担任の先生に最後に握手してもらいに行った事を、ふと思い出した。
やっぱり当時の乱暴者も先生と握手していた。
そういう雰囲気があるのかもしれない。

「次は息子だな」と呟くと、「その前に中学の卒業式よ」と妻に言われた。
そうだ、息子はまだ1年。
その卒業前にもう娘は中学を卒業だ。
次もあっと言う間だろう。
あんまり急いで大人にならなくてもいいのだがと思う親父の立場なのである・・・

【本日の読書】

考える野球 角川SSC新書 (角川SSC新書 123) - 野村 克也 ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫) - 池井戸潤





     

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